ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:夜とぐりぐり 制限時間:15分 読者:347 人 文字数:832字 お気に入り:0人

窓【ブチャジョル】

 ブチャラティはあまりカーテンを閉めない。寝るときもそうだし、そういうことをする時も、雨の日も。窓は閉めていてもそれだけはいつも一緒だった。ぼくはひとりで寝っ転がってブチャラティが帰るのを待っていた。朝食のパンを買い忘れたとか言って、朝から出かけていったのだ。夜のセックスのせいでぼくの体は重くて、ベッドのそばの窓の景色を見ることくらいしかすることがない。あけがたの空が落ちてきそうなくらいにもろいものに見えてきて、ねぼけた頭で不安になる。

 夜の最中に見ているのは、ブチャラティの身体と、自分と、シーツと、それから窓の景色だった。ブチャラティを感じながら外の景色を見ると、自分を一瞬だけ客観的に見れる気がするから。一回り大きい身体に犯されている自分をそとがわから見てみる。カメラの位置を動かしてみる。そうすると時々バカみたいに思えてくるのだけど、こんなことをしている時に頭をつかって考えることは面倒くさいし、いくらそとがわから見ようとして恥ずかしくなって止めるなんてことは、しないわけで。すぐに彼のほうに視線を移すと、俺のことを見ろ、というみたいに強引な手がぼくの頬を掴んでキスをする。視線を逸らすとブチャラティが余計積極的になるのが面白いのかもしれなかった。

 空いた窓から入った風でカーテンが揺れる。あさのやわらかい風がぼくの波のように広がる髪の毛を揺らして、波打つ。お腹すいたな、早く帰ってこないかな、と彼がいないことをいいことに子供のような独り言をつぶやきながら枕にぐりぐりと頭を押し付けた。枕はブチャラティの匂いと、汗と、彼の好きな海の香りがする。こないだデートに行ったときの海の匂いが、まだ残っている。ブチャラティの髪から香る海の匂いに埋まっている気がするから、彼がいない時にこうやって頭を押し付けて香りを楽しむのがとても好きだ。

 玄関のドアが開いた音がする。ブチャラティにめざましのキスをもらいたくて、ぼくは毛布を胸まで被って、目を閉じた。

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:ぬるム ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:嘘の彼氏 制限時間:15分 読者:341 人 文字数:462字 お気に入り:0人
小指1本で紡ぐ約束の脆いこと。「承太郎」きゃあきゃあと高い声が響く下校時間、後ろからかかった声に戸惑いなく立ち止まり振り替える。「今帰りかい」「ああ」「教室で待 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:明るい床 制限時間:15分 読者:428 人 文字数:733字 お気に入り:0人
いつまで経っても消えなかった。大切な人の死というものは、これほどまでに忘れられないものなのか。墓へ行って、いつものように話しかけ、「また来る」という言葉を残して 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
パパは深夜 ※未完
作者:匿名さん ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:光のオンラインゲーム 制限時間:15分 読者:467 人 文字数:393字 お気に入り:0人
ぶぅんと低い音を立ててマシンが起動する。最近やり始めたソシャゲは中々面白くて、いつの間にかギルドマスターになっていた。このギルドは夜が一番人が多くて賑やかだ。名 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:女同士のもこもこ 制限時間:15分 読者:562 人 文字数:642字 お気に入り:0人
「いけない子」施術台に横たわり、女は息まじりに言葉を放った。彼女を倒したのは、セーラー服の少女だった。豊かな髪が、風もないのに、ゆらゆらと靡く。少女の感情の波を 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:朝のふわふわ 制限時間:15分 読者:545 人 文字数:401字 お気に入り:0人
まぶたを上げると、健康的な肌色が視界を占めていた。張りのある筋肉が、呼吸とともに上下して。穏やかな寝息が上から聞こえて、あんまりにも安らかで、ぼくはまたまぶたを 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
一人で歩く ※未完
作者:匿名さん ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:近い蕎麦 制限時間:15分 読者:463 人 文字数:477字 お気に入り:0人
蝉の声。夏はジリジリと、半袖から生える腕を焼いた。ハーフパンツの足はビーチサンダルを履いて、溶けそうなアスファルトをペタペタと歩く。一人。スーパーのビニール袋を 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:奇妙な罪人 制限時間:15分 読者:547 人 文字数:380字 お気に入り:0人
風の強い岬に、オレは一人で立っていた。右手には白いガーベラ。なんとなく、あんたらしいかと思って。「お前をここから出す。その代わり、お前には組織に忠誠を誓ってもら 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:誰かは喜劇 制限時間:15分 読者:478 人 文字数:448字 お気に入り:0人
とんだ喜劇よね。居なくなってから、始まる恋なんて。自覚した時には、あなたはもうこの世にいない。私はきっとずっと、この街で、出かけた先の喧騒のなかで、あなたの切り 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:真実の瞳 制限時間:15分 読者:483 人 文字数:618字 お気に入り:0人
ずっとずっと、憧れていた。高い背、広い肩、筋肉質な身体。正義感に燃える初々しい警官。美しいものを見続けていた瞳。真実、正義、真心。人を守り、法を守り、街を守るた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:空前絶後の本 制限時間:15分 読者:427 人 文字数:426字 お気に入り:0人
夢を見たんです。ぼくは、広い屋敷のなかを歩き回っているんです。廊下は広く、部屋は途方もなくたくさん、薄暗くて、誰もいないようで、そこらじゅうに何かが潜んでいそう 〈続きを読む〉

七色ちさとの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:七色ちさと ジャンル:イナズマイレブンGO お題:幸福な雑草 制限時間:1時間 読者:70 人 文字数:2629字 お気に入り:0人
おれ、おまえに見つけてもらってよかったなあって。蹴ったボールにあわせて言った言葉に、剣城は首を傾げていた。 風がからだをなぞって入り込んで、血液をめぐるように 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:七色ちさと ジャンル:イナズマイレブンGO お題:僕が愛したぐりぐり 制限時間:30分 読者:138 人 文字数:1545字 お気に入り:0人
剣城は真面目だ。俺が宿題やるの忘れてきたから見せて!って言っても見せないし、自分の責任だろって怒るし、ねーお願い!ってしつこく言ったら折れてくれるかな、って思 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:七色ちさと ジャンル:イナズマイレブンGO お題:危ない血液 制限時間:30分 読者:128 人 文字数:1540字 お気に入り:0人
この世は地獄の形をしている。それはどうやったってきっと変えられないことで、こんな自分が考えていることだから、変化することがないという話なのだけど。 寝不足で虚 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:七色ちさと ジャンル:イナズマイレブンGO お題:とびだせ嫉妬 制限時間:30分 読者:183 人 文字数:1597字 お気に入り:0人
「剣城!」 名前を呼んで、そうしたら彼が力強く頷いて、力を纏ったボールがそらを舞う。せかいでいちばんかっこいいシュートを決めてくれる。それが雷門中サッカー部エー 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:七色ちさと ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:夜とぐりぐり 制限時間:15分 読者:347 人 文字数:832字 お気に入り:0人
ブチャラティはあまりカーテンを閉めない。寝るときもそうだし、そういうことをする時も、雨の日も。窓は閉めていてもそれだけはいつも一緒だった。ぼくはひとりで寝っ転 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:七色ちさと ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:君の奈落 制限時間:30分 読者:412 人 文字数:1968字 お気に入り:0人
空は夏の水色で、雲なんてしらないという顔で広がっている。ぼくはカフェの目立たない席に座って、机の上にあるパラソルの影に涼んでいる。オレンジジュースとピザなん 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:七色ちさと ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:理想的な男 制限時間:30分 読者:417 人 文字数:1729字 お気に入り:0人
綺麗な言葉で彼のことを例えるのは、ありきたりだと思うし、さらに言えばずるいと思う。ぼくの前でパンと野菜の入った紙袋を危うい動作で持ち運ぶ彼を「きっちりとした人 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:七色ちさと ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:部屋とYシャツと信仰 制限時間:30分 読者:448 人 文字数:1858字 お気に入り:0人
「セ○クスの後にこういうの着せるの、変態みたいじゃないですか?」「変態でもなんでもいいさ。それしかなかったんだから」 ぼくがからかうように言うと、ブチャラティは 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:七色ちさと ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:左の絶望 制限時間:30分 読者:498 人 文字数:1589字 お気に入り:0人
身体がへんだと気付いた時、どんな気持ちでしたか。おれの隣で寝そべりながら、藍色の瞳がこちらを伺いながら聞いてきた。へんだと気付いた時。身体が死んだまま動いてい 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:七色ちさと ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 お題:10の脱毛 制限時間:30分 読者:570 人 文字数:1646字 お気に入り:0人
「最近、なんだかよく髪の毛が抜けるんだ……」「……年ですか?」「馬鹿言え、オレはまだ20だぜ」 昼食後のコーヒーを飲みながらブチャラティがそんなことを言った。昼 〈続きを読む〉