ジャンル:咲-Saki- お題:イタリア式の駄作 必須要素:セックス 制限時間:15分 読者:250 人 文字数:1158字 お気に入り:0人

夏の終わりとピザの箱 ※未完

 なあ

 どうして部室のエアコンが水滴を吐き出すのかわからないまま三日が経過した。


 なあ。

 インターネットで調べて自分たちなりに創意工夫を凝らしたものの、埃混じりのシャワーは断続的に続く。

「なあ」
「なんだよ」

 まるで生気のない横柄な呼びかけが三度、無視するのが面倒になって私は意識をソファーに――制服を捲り上げ、ヘソ出しで寝転んでいる爽に向けた。

「揺杏さ、ここ暑くね」
「多分私の方が暑いよ」

 ついさっきまで麻雀部室のエアコン水滴飛ばし過ぎ事件を解決すべく日曜大工めいたことをしていたのだ。下着の中までべとべとだ。
 エアコンの施工が劣化して傾くから水滴が飛んでくるだの、排水ホースが詰まっているだのネットが導いた答えを試してみたがなんともならなかった。いっそエアコンを新品にすべきだ。それと私に創意工夫功労者賞を授与すべきじゃん。

「あーあっちーシャワー浴びてー」
「エアコンの下」

 爽が適当に指差した先にはにわかに水滴の水玉が撥ねていた。エアコンシャワーがもっとも被弾している風下の床。

 コンビニで買ったおにぎりを食べて数十分、午後1時。
 爽はじゃんけんで負けて狙っていた鮭おにぎりを取られたので若干ふてくされている。いや、単に暑くて弱っているだけなのか。

「なあ」
「だから何だよ」
「夏、終わっちゃったね」
「は?」

 終わってなどない。
 爽はカレンダーを読めないのか?
 カレンダーの日にちが振り分けられた31のマス目、成香とチカセンが徒にネームペンで塗りつぶした数は20。
 だから夏。夏休みは終わろうとしているが、夏は終わっちゃいないはずなのに。

「終わったんだよ」

 そう、終わったんだ。
 私たちの。
 成香とチカセンと私とユキと爽の夏は。

「終わったね、爽」

 思いかけず地方大会で優勝して、幸運にもインハイ緒戦も勝って。だけど準決勝で私たちは。
 だから、夏は終わった。

「なあ。どうしよっか」
「何が」
「エアコン。部費で新しいの買えねーかな」
「無理でしょ。部費は臨時でもらった分まで東京の遠征で使いきったんだから。ってかもうすぐ秋だし。我慢しよーぜ」

 不意にガコン! とエアコンが悲鳴を上げる。そして床に落ちるピザの箱だったもの。
 エアコンがかたがっているから水が飛ぶ、ということでエアコンの下部に宅配ピザの箱を折り曲げて差し込んでいたのだ。意味はなかったし、何なら外れた。

「はっ。イタリア式エアコン補修も、失敗かァ」

 約束の13時。来れれば来てね、と呼んだ三人は結局待ち合わせから三時間しても来なかった。

 もうなんなら暑いままでいいか。

「なあ爽、もう帰――」

 振り向くと、そこには何故か全裸になった爽に

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