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彼は俺に対していささか意地悪である ※未完

「あー……」
ざんざん降りの外の様子を家路へと急ぐ生徒の声で騒がしい教室の窓から眺める彼は、口から呻きとともに大きなため息を漏らした。雨は嫌いだ。少しの雨なら多少練習もできようものだが、こうも降られているとできることといえば筋トレとミーティング程度しかない。
今日はミーティングなんてあのハゲが言ってたけど、んなつまんねえことやってられねえし。本当に雨ってなんで降るんだよ、かったりいなあ。
はあ、と再度ため息が漏れた。今日は仮病でも使って、もう帰ってしまおうか。んで漫画でも読んで、寝ちまおう。そうしよう、と席を立つと、教室の出入り口に見慣れた人物を見かけた。げ。
「さぼって帰ろうとするなんて感心しないぞ、赤也」
「や、柳先輩…」
どうやら俺の悪だくみもこのデータマンの前では無駄な努力だったようだ。俺はくたびれた鞄を肩から提げると、首根っこを掴まれた猫のように、おとなしく柳先輩の元へと歩み寄った。彼の前でぎゃーぎゃー騒いでも、理詰めにされて後味が悪くなるだけだ。
「べつに、さぼろーとなんて思ってねーすよ」
「その割には、俺を見つけた途端やけに落ち込んだ顔をしたな」
「優しいセンパイが迎えに来てくれてうれしかったんで、つい」
優しくて聡明な先輩に悪態をついても、横を歩く先輩のは表情が変わらない程度にふ、と笑うだけだった。なんだかんだで俺はこの先輩が好きだ。今日みたいな、俺がさぼりそうな時に限って教室まで迎えに来るのも、今こうして並んで歩いている間に俺の練習メニューの偏りについて指摘してくるのも、すべては彼の世話焼きな性格がそうさせているのであろう。冷徹そうに見えて、実はなかなか人間味のある人。そんな彼に、こんなに手のかかる後輩はいないな、と言われるのが、なんだか少し心地よかった。
しかし、そんな優しく頼れる先輩にも少し物申したいところがあるわけで。
「赤也」
「え?」
呼ばれてそちらに顔を向けると、彼の顔が近づいてくるのが見えた。ちゅ、と軽いリップ音がして、唇を優しく吸われる。
「っ!ちょっと!」
慌てて距離を取り、周りを見渡す。彼が仕掛けてきたということは周りに人がいないのを確認してのことだろうが、それにしたって学校内はいろいろと怖すぎる。こういうところだ。彼とよくわからないまま恋人関係になってから、はじめはこちらが焦れるほどに何もしてこなかったはずなのに、一度キスをしてから彼の何かが外れたらしい。こうしてたまに、ところ構わず俺とスキンシップを交わすようになったのだ。挙動不審な俺を見ていかにも意地が悪そうに笑う彼は、ちょっと嫌いだった。
「アンタさ、いい加減にしろって!学校内はまずいだろって何回も言ってんだろ!」
「いや、すまない。物思いにふける表情がなかなかに愛らしかったものでな」
「あいらし…」
ぶわわ、と顔が赤くなるのを感じる。こんないじわるな先輩の口車に乗せられて、なんだかもういいや、と思ってしまっている自分もおかしくなっているのだろう。先輩の制する声も無視して、駆け足でぶしつへむk

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