ジャンル:HOSPITAL.6人の医師 お題:君の魔法使い 制限時間:15分 読者:251 人 文字数:601字 お気に入り:0人

お礼はクリームドーナツ

腹に力を入れて踏ん張っても、どうしてもよろけてしまう。
無理もない、この量だ。
大量の紙媒体のファイルを抱えたマリアは、旧舎を出た途端、早くも後悔していた。
新舎から古いファイルの移動作業をしていたのだが
早く終わらせようと、欲張って抱えられるだけ抱えたのがあだになったようだ。
「ああっ、クソ、失敗したなこれ……って!おっ、ゲイブ!いいところに来た!ちょっと手伝って行けよ!」
ハンクでもタイミングよく通りかかればいいと思っていたところ、むこうの廊下からゲイブがやってきたのを見て
大声をあげたのだが、彼は一瞥をくれると、そそくさと逃げていってしまった。
残ったのは、彼の背後にいた”彼”

**
「すまねぇな!ははっ」
「いや…」

そんな彼の無骨な腕を見て、マリアは知らず知らず呟いていた。
「んー……お前、男だったんだなって、さ」
向けられた言葉の意味を理解しかね、しばし小首を傾げた彼は
ユーモアのかけらもない声で、静かに告げる。
「もしかして知らなかったのか?俺は、最初から男だ」
「んなこと、知ってるに決まってんだろ!」
男の赤い、馬鹿真面目な瞳にじっと見つめられて、何故だか無性に恥ずかしさを覚えたマリアは
彼の後ろに回ると、彼の背中をファイルでグイグイ押した。
「っ!おい、マリア、そんなに押すな」
焦り交じりの男の声に、マリアはこう返したのだった。
「は~や~く~行~け~よ~ぉ~」

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