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いちなき ※未完

 眩い光に目を開ければ、そこにいたのは顔の半分を面頬で隠した少年と狐だった。
「はじめまして、私は」
「一期、一振……」
 驚きに見開かれていた目は次第に喜びが乗り、そして嬉しそうに細められた。
「ずっと、待っていたんだよ。一期の弟たちみんな」
「弟……藤四郎兄弟のことですかな」
 まずは主のもとへと向かうため、本丸内を歩く。先導するのは鳴狐だ。随分と暗い部屋だと思っていたが、どうやら今は夜のようだ。自分の弟たちは皆寝静まっている頃なのだろう。
「鳴狐殿」
「なに?」
「あなたが、この本丸へ呼んでくださったのですか?」
「……違う」
 ゆるりと左右に振られる頭に少し落胆する。彼に呼ばれたような気がしていたのだが、気のせいだったのか。
「呼んだのは、俺だけじゃない」
「鳴狐とわたくし、粟田口の者ら、そしてこの本丸の刀剣たちや主殿。みなが一期一振様をお待ちしていたのですよぅ!」
 饒舌に喋る狐の話に耳を傾ければ、鳴狐は穏やかに微笑み頷いた。
「みんなが一期を望んでいたから……呼んだのは俺だけじゃないよ」
「そうですか。有難い事ですな」
 話しながら歩けば、すぐに主の部屋へと到達した。弟を呼んでくると言い残し立ち去るその背は小さく、儚げだ。思わず伸ばしかけた手を引き、主が待つ部屋へ足を踏み入れた。

 * * *

「鳴狐殿!」
「一期……。全員と、話はできた?」
「ええ。みな気立ての良い子らだと、再確認できました」
「そう」
 粟田口の弟たちは皆良い子らだった。笑いあう彼らに癒され、兄と慕われる嬉しさと面映ゆさは心を高揚させるものである。弟たちが寝静まる頃になっても眠れず、縁側で月を眺める程度には落ち着きが戻らないのだ。
「一期」
「はい、なんでしょう」
「ありがとう。ここへ、来てくれて」
 鳴狐は頭を下げた。白い髪が影をつくる。
「いいえ、鳴狐殿。礼を述べるのは私の方です」
 弟の驚きと喜びに満ちた表情と、この本丸の刀剣の数をみればどれほど待っていたのかすぐに知れた。一期一振という名の兄を彼らは

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