ジャンル:進撃の巨人 お題:夏の百合 制限時間:30分 読者:753 人 文字数:1291字 お気に入り:0人
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百合

※リヴァハンです

「リヴァイ!少し町にでないかい?」

ハンジがそう誘ってきたのは、夏の日射しが厳しい日のことだった。

「行かねーよ。第一なんでこのくそ暑い時に....」
「いいからいいから!」
「嫌だと...っておい!ハンジ!?」

ピュー。

「あれ?今行ったのって兵長と分隊長?」



「無理矢理つれてきやがって!」
「いいじゃないか!どうせ非番だろ?」

珍しくスカートをはいてスキップをするハンジと白シャツにスラッとしたズボンのリヴァイは、パット見カップルのようだが、ハンジのはしゃぎようはまるで遠足に行く子供のようだ。

「おい....てめぇなぜそんなにはしゃいでやがる?」
「おお!リヴァイ!よくぞ聞いてくれた!これを見てくれよ!」

...........

「夏の.....百合?」
「そうなんだ!きれいな場所があるらしい!」
「ちょっと待てハンジ!今って百合のシーズンなのか?」

・・・・・・。

「知らないや!」
「おい!」




しかしそこには何も咲いていなかった。

「あれ?おっかしいな~?」
「まだ早かったんじゃないか?帰るぞ」
「チョットマッテ」


リヴァイとハンジがパッと振り向くと、そこには白いワンピースを着た少女が立っていた。

「ユリヲミニキタノ?」

少ししたったらずの言葉でそういった。

「そうなんだ!君、もしかしてここの近くに住んでる子?」

「ウン。ソウ。ユリノオハナバタケ、アンナイシテアゲル。」
「本当かい!?」
「おいっ!ハンジ!?」

「ダイジョウブ、オニイチャン。チャントアンナイスル。」

小さい子供に言われては勝てない。
いまいち最初から乗り気ではなかったリヴァイは仕方なくついていくのだった。



「ココ。」

少女がそういって案内したのは、何もない、ただの、荒れ地だった。

「何も、ないけど?」
「............」

「オネエチャン、オニイチャン。
メヲツブッテ?」

二人は言われた通り、目をつぶり、少女の指示を待った。

「モウ、アケテイイヨ」

「うわああああああ!スッゲー!」
「ほぅ......!」

そこには辺り一面に咲き誇る百合。

大きさは大小様々で、一つ一つがとても輝いていた。

「すごいねえ…しかし、さっきまでここは.....あれ?」

振り返ると、少女はいなかった。

そしてもう一度元の方向に振り向くと。

「お墓.....だ....」

さっきまで百合の花畑だったここは、十字架の立つ墓地になっていた。

「なんで.....?あれ?」
「どうした、ハンジ?」
「十字架に.....百合の花がかかってる...!」
「これは.....新兵の墓じゃないか!?」
「本当だ!さっきの女の子は.....ああ!」

ーあの子、最初の遠征で死んじゃった、私の幼馴染みー

「どうした、ハンジ?」
「ううん、何でもない。みんな、私たちのために出てきてくれたんだね..」

しんみりと言うハンジの手を、しっかり握ってリヴァイは言った。

「そうだな。俺と、お前のために。」


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