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「お前絶対遊びたかっただけだろ」

「というわけで! テルーとスミレが卒業しちゃったわけだけど!」
「そうだなぁ」
「……むー。亦野先輩、他人事ー? 次期部長がそんなんでいいの?」

 と、言われても。ぽりぽりと頭を掻く。
目の前の後輩、大星淡はむぅ、と不満げに頬を膨らませていた。
つい、人差し指で膨らんだ頬をぷすりと突いてしまう。

「ふひゃ」

 気の抜けた声。
大星はかわいいなぁ、なんて思っていると、

「もー! 真面目に考えてよ!!」

 すぱんっ、と小気味良い音と共に、頭に衝撃を受けた。
靴の中敷きだった。大星が手にした中敷きではたいたのだった。
先ほどよりも不満度が高まった様子のむっとした顔は、しかしながら頬が若干紅潮していたこともあり、やっぱり

「大星はかわいいなぁ」

 なんて感想しか浮かばなかった。


――閑話休題。そろそろ大星の話に付き合わないと、本気でヘソを曲げてしまいそうだ。

「で? 大星は何が言いたいんだよ」
「亦野先輩に! 部長としてのカリスマが足りないって! 言いたいの!!」

 ばんっ、ばんっ、と机を叩く大星。

「白糸台だよ! 天下の白糸台高校麻雀部だよ! ヒャクセンレンマ、イッキトーセンの女の子たちを率いる部長がカリスマ持ってなくてどうするのさ!」
「でもなぁ。具体的にどうしろって言うんだよ」
「まずは態度! 振る舞いから変えるべしだよ!」

 たとえばー、と腕を組んで大星が考え込む。

「……あっ、ほら! たとえばさ、他の高校の部長さんの真似してみるとか!」
「真似なぁ」

 人真似をしたところで、そんなの果たしてカリスマと言えるのか。
否だよなぁ、なんて言葉はぐぐと喉の奥におしやった。

「じゃあー……はいっ、まずは臨海のサトハ!」
「えっ」
「はいっ!」

 なに、いきなりモノマネしろって言うの?
見れば目の前の大星は目をきらきら輝かせて今か今かと期待していて。
……早速「カリスマ」なんて路線からずれ始めたなぁ。

「あー……ええ、っと……」

 仕方ない。半ばうろ覚えの辻垣内の姿を思い出して、特徴的な所作を思い出して、

「逃げたんだな」

 やってみた。振り向きざま、キメ顔で。

「―――っ」
「……」

 めっちゃ笑ってやがる。

「~~~~っっ! ぷふっ……ひゅっ、ふーっ……! ……ふふっ……!」

 めっちゃ堪えてやがる。

「……」
「――はぁっ、ふぅっ……う、うんっ! ま、まぁまぁじゃない? 亦野先輩もなかなか――」
「逃げたんだな」
「ぷひゅっ!!」

 ――悶絶して、机に突っ伏して、ギブアップを乞うプロレスラーめいてばんばん机を叩く大星を前にして。
「結局何がしたかったんだ、お前は」と、我慢できずに呟いて。
笑いすぎて悶絶する大星はそれに返答することもなくって。

 一体なんだったんだろうなぁ、という私のやるせなさは、ただ、大星の笑い声にかき消されていった。

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