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話してほぐして※東と二宮




「撃てないと駄目ですか?……駄目ですよね」こちらの返答を待たずに、そう決めつけて眉を下げて笑う鳩原に二宮は苛立ちを覚えた。




「負けたのは俺のミスだったんです」
本部の屋上。二宮は警戒地区を見下ろしながら呟いた。

「あいつが人を撃てないことは隊員ならほとんど知っている。勿論俺もそれを前提に作戦を立てていました」
今回はその作戦が上手く決まらなかっただけであいつに非はないはずなのに。

「……鳩原が何か言ったのか?」
二宮の話に耳を傾けていた東は、遠回しに話す二宮にそう切り出した。

「……今更、人が撃てないと駄目ですか?と」

「そうか 」
東は苦笑いを浮かべた。

「こちらが何かいう前にあいつは自分で結論付けて帰りましたが」

「……駄目だ、と今でも思っているのか」

「はい」

ボーダー隊員における役割は様々だ。攻撃に特化した者、守りに徹する者、戦略を思案する者。全体の底上げをするため学ぶ者。
その全てはネイバーから市民を守ることに通じている。ネイバーといっても、出現するのは人の姿ではなく、動物をロボット化したような風貌である。
鳩原が撃てないのはトリオン体の人であり、それを除けば対ネイバー相手にも引けをとることなく戦える。射撃の正確さで言えば東と肩を並べる程であった。
鳩原が弱るのは、模擬戦やランク戦だ。

「誰にでも出来ることと出来ないことがある」
伝えたことはあるんだが、と東は言った。

「撃てないことは、鳩原にとって欠点になっているみたいだな」
なかなか難しいな、と東は呟く。

「俺の欠点でも語ればいいのでしょうか」

「それは……困るからやめておいたほうがいいな」





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