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唐忍 ※未完

運転席の忍田が珍しく煙草を吸っている。
それは助手席に座る唐沢が忍田に勧めたものだった。本当は、忍田は煙草を断ると思っていたから、唐沢はその不意の気まぐれを意外に思った。車は、忍田の所有物だった。紺のセダン。唐沢は素直な疑問を口にした。
「車内が煙草臭くなってもいいんですか?」
「あなたが勧めたんでしょう」
いささか不毛なやりとりになってしまった。忍田は可笑しげに眉だけ動かした。珍しい表情。いつも、そういう顔をするのは、いつもはどちらかというと自分の方だと、唐沢はそう思いながら、前髪を後ろに撫で付ける仕草をした。
サイドウィンドウはわずかに下げられ、煙草の煙は線になって外に流れていく。
唐沢は座席に深くもたれて、横目で運転席の方を見ていた。これから、この、運転席の男を抱くために車に乗っている。そう思ったら、どこか他人事のような気持ちだった。数日前の昼間にはあんなにふざけたことを思ったのに。
外回りの後、気疲れして本部の喫煙所で一服していた時だった。多分誰が見ても疲れた顔をしていたと思う。熱い缶コーヒーのプルタブを起こしたその時、ガラスの向こうを、忍田が通り過ぎた。厚いファイルを抱えた忍田は背筋を伸ばして、颯爽と歩いている。その様子は真面目そのもので、それを見つめながら、疲れ切った自分は、この、清潔な人にしゃぶらせたらどんな具合なんだろうと思った。欲求不満なのはまず間違いなかった。そうじゃないとこの悪趣味な想像に説明がつかない。あの薄い唇で挟まれたら———。
それでも実は、忍田のことを性的な対象として見たのは、初めてではなかった。
車は、渋滞気味の夜の市街地をのろのろ走っていた。

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