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家に帰らない遠足です (生駒隊)

「どうでしょうねぇ」
 大きなくくりで関西圏、とはいえ、縁もゆかりもない人間が縁もゆかりもない土地に行くのだ。
 不安よりは高揚の方が大きいが、存在しないわけではない。
「俺、気になってることがあんねん」
「なんです?」

 生駒……下の名は達人、だったか。気安い男で、空気ごと馴染みの土地から持ってきたような雰囲気がある。どこに行っても、いつでも、何も変わらないだろう安定感。この人が一番の年嵩で、関西移住組の代表としてやっていってくれそうだから、自分たちは落ち着けるのだと思う。
 これが例えば自分だったら、と想像するとぞっとする。自分より小さな子をわーわー引き連れて、既に出来上がっている組織に入り込んでやっていくというのはどうにも性に合わなさそうだ。

「ソース売ってないらしいな」

「「はあーーーー!?」」
 後ろから大声が突き刺さる。
 何を食べていたらソースが無いという食生活がありえるのか、それは本当なのか、ありえないとにかくありない、とわあわあ言っている。蝉時雨のような騒音。

「ま、ところ変われば品変わると言いますし。何かはあるでしょ」
「楽観的やなー」
 眉をひそめながら女の子が飴をくれる。
「急に怖なってきた」
 おどけた口調で言いながら自身も飴を口に放り込む。甘味で安心感を得ようということなのか、彼女にとって車内での当然のふるまいなのか判別がつかない。
「大丈夫か? おやつは500円までやぞ」
「遠足か」
「水筒のお茶は少しずつ飲むように」
「遠足かい」
「はいセンセー、カルピスはお茶に入りますかー」

 けたけた笑いながら、バスは三門市の標識を越える。

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