ジャンル:ミュージカルフランケンシュタイン お題:興奮した独裁者 制限時間:30分 読者:163 人 文字数:568字 お気に入り:0人
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新しい世界を

「なんてこと…」
「なんてこと……………」
実験室に戻ったエレン姉さんがそう呟いた。
視線の先には…。
「うう…………」
蠢く物体が目に入った。
それは先ほどまで鉄のベッドで寝ていたはずの我が友だった死体。
瞬間、俺の頭の中がスパークした。
「くっ…くくくくく…ふふふふふ…」
やったんだ!!!俺は遂にやったんだ!!!
アンリを失ったことは悲しいが、それ以上に目の前にいる創造物に身体中の血が沸騰する勢いで駆け巡り、震えが止まらない。
動いている…まだ歩くことはおぼつかないが確かに動いている…。
「おいで。アンリ、おいで。」
まるで我が子の誕生を喜ぶが如く、創造物に声を掛けた。
「震えてるね…ルンゲ、僕のコートを」
ああ、愛しい…。
俺が創り出した命。
アンリの命を創り出したんだ。
亡くした命を取り戻したんだ。
アンリ、君が僕に託してくれた夢と願いは叶ったんだよ。
君の存在そのものが僕の夢と願いそのもの。
例え魔女と呼ばれようと悪魔と言われようとこれは僕がこの世で生きる意味。
さあ、僕の手を取って…。
これからは2人だけの世界で、また新たな命を今度は2人で創造しよう。
それこそが僕と君が望んだ新しい世界。
創ろう。君が望んだ新しい世界を。
そこで僕達は創造主として命を紡いでいくんだ。進化した人類とともに生きていこう。


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