ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:贖罪の銀行 制限時間:30分 読者:132 人 文字数:851字 お気に入り:0人

【BL松】贖罪の銀行【カラ一】

「どうしてカラ松は、こんな俺にも優しくしてくれるの」

何時も通りの何分かの祈祷の後、隣にいたシスター――一松に尋ねられた。
彼は少し前、この教会で働き始めたシスターである。
雨の中、傷だらけで倒れていた所を俺が助けたのだ。

彼は自分に自信が無いのか、何時も自身を卑下する様な物言いをする。

「…それは、お前のことが大切だからだ」
「……本当に?」
「ああ」

一松は俺にとって、とても大切な存在だった。
嘘などつくはずがない、大切なのだから。

「……」

一松は少し俯くと、嬉しそうに微笑んだ。
人見知りで照れ屋なところも、すごく愛らしい。


「…大切、か」

良い言葉だと思う。
それは「愛」の象徴であると言えるからだ。
誰かを愛し、誰かに愛されることで初めて自分は生きているのだと実感できる。
愛無くして人は生きられない、そう思っている。

……だけど俺は以前、その「愛」を自ら棄ててしまった。
あの時の空虚な気持ちは、もうずっと忘れられないだろう。


……俺には悪魔の友達がいた。
赤く綺麗な瞳を持った、優しい悪魔。
周りの人は悪魔に気をつけて、と言っていたが、彼なら心配はいらないと俺は知っていた。
毎日毎日一緒に遊んで、ずっと一緒にいた。

俺はその悪魔といつしか、……恋人同士になっていた。

しかしある時起こった宗教戦争で、その悪魔は人間に捕らえられ、殺されてしまったのだ。
あの時、戦の業火を恐れて俺が逃げ出さなければ。
彼は殺されなかったかもしれないのに。


今更後悔してももう遅い。
もう、あの悪魔は帰っては来ないのだ。
そう思っていた。
何年も何年も、そう言い聞かせて来た。

だけどそんな時、一松が現れた。
彼はあの悪魔によく似ていて、今度こそ守りたいと思った。
だから俺は一松を守り、「贖罪」をしようとしたのだ。

一松を守ることが出来たなら、贖罪の銀行に預けた金銭は俺の過去を覆い隠すほどになるだろう。

それがせめてもの……罪滅ぼしだ。










同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:宿(やど)@裏 ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:栄光の仕事 制限時間:30分 読者:29 人 文字数:2584字 お気に入り:0人
ショタドン(15くらい)×マフィくん(30くらい)------------------------------------------------------- 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:宿(やど)@裏 ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:勇敢な動揺 制限時間:30分 読者:95 人 文字数:2851字 お気に入り:0人
(おそカラ)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー いつかわかるだろうと先延ばしにしていることが、積もり積もって、いつの間にかわからないことだら 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:mirai@創作とか妄想垢 ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:名付けるならばそれは博物館 制限時間:30分 読者:121 人 文字数:1162字 お気に入り:0人
※チョロおそハロワに行って、面接失敗して、求人雑誌を眺めながらため息をつくもう何回目だろうか。家路を辿る足は重い。玄関の戸を開けただいまと呟く。靴は兄のものであ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:宿(やど)@裏 ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:理想的な冥界 制限時間:30分 読者:178 人 文字数:2730字 お気に入り:0人
【ジェイカラ】------------------------------------------------------------------------- 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:依子 ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:君と汁 制限時間:30分 読者:247 人 文字数:661字 お気に入り:0人
桃を買ってきたのだそうだ。ふくらかなたっぷりとした実にわずかに生えた薄いきんいろの毛は、旬はわずかに過ぎているものの、たしかにうまそうだと素直に思う。きっと持 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:イカモゲラ東3ヨ08b ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:意外な顔 制限時間:30分 読者:261 人 文字数:462字 お気に入り:0人
誰が誰でもおんなじザンスと歯の出た自称イタリアンが俺らを揶揄したけど全然そんなことはなくてろっこ並んだ顔はそれぞれ違うかお、かお、かお、かお、かお、かお。むかし 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:宿▷booth通販してます ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:意外な顔 制限時間:30分 読者:404 人 文字数:2560字 お気に入り:0人
--------------------------------------------------------------------------- 真面目で 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:清い出会い 制限時間:30分 読者:307 人 文字数:682字 お気に入り:1人
大学生になり、自由にできる範囲がぐっと広がった。僕はというと合コン三昧。純粋に欲しいのもあるが、年齢=彼女いない歴というのに焦りを感じていた為である。そして、今 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:純粋な映画 制限時間:30分 読者:318 人 文字数:560字 お気に入り:0人
古い中学校の校舎は来年取り壊されるらしい。僕たちの母校の話だ。それを聞いたときに、一番に思い出した記憶をかきけすように、求人誌を読み込むことだけに集中した。しか 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:最強の祝福 制限時間:30分 読者:242 人 文字数:753字 お気に入り:0人
トリスタンは黙々と荷物をまとめていく。小さなボロ小屋にはもう用はない。戻ってくる気はなかった。小屋の中の荷物が整理されていく隅で、いつもの元気は嘘かのように黙り 〈続きを読む〉

紅禅@美術部員になりましたの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:紅禅@美術部員になりました ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:贖罪の銀行 制限時間:30分 読者:132 人 文字数:851字 お気に入り:0人
「どうしてカラ松は、こんな俺にも優しくしてくれるの」何時も通りの何分かの祈祷の後、隣にいたシスター――一松に尋ねられた。彼は少し前、この教会で働き始めたシスター 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:紅禅@美術部員になりました ジャンル:おそ松さん【腐向け】 お題:どす黒い闇 制限時間:30分 読者:109 人 文字数:519字 お気に入り:0人
初めは純粋に、あいつのことが好きだった。あいつが好きだと感じるたびに、それだけで幸せだった。だけど、日に日に想いが募って、独りで抱え込むのが苦しくなった。眩しい 〈続きを読む〉