静香と未来が駄洒落を考える話。

「ステキなステージ! ……ステキなステーキ? すばらステージ! ……うーん違うかなぁ……」
「……何やってるの静香ちゃん?」
 劇場の控え室に行くと、静香ちゃんが延々とよく分からない事を言っていた。
「わっ!? ……ちょっと未来、来たのなら挨拶くらいしなさいよ」
「おはよう静香ちゃん!」
「おはよう未来。……実は、今日の公演で【とっておきの駄洒落を披露する】コーナーをやるぞ、なんていきなりプロデューサーが言い出して……」
「へー、大変だね静香ちゃん」
「……未来、あなたもやるのよ?」
「……ええっ!?」
「一緒に出るんだから当然でしょう……」
 どうしよう、駄洒落なんて全然分からないよー!?
「どうしよう静香ちゃん、私駄洒落なんて全然分からないよー!?」
「私もよ。アイドルなんだから歌って踊るのが最優先だと思うけど、もうコーナーの予告も貼り出しちゃったみたいだし、やらないわけにはいかないのよね……こういう時だけ仕事が早いんだから」
 駄洒落、駄洒落……うーん。
「布団がふっとんだー!」
「それで許されるなら楽だけど……そんな誰でも知ってるような駄洒落を、プロとしていう訳にもいかないわよね」
「えー……」
 静香ちゃんってよく分からないところで真面目だよね。
「洗濯機の選択肢! ……駄洒落にもなってないかしら。いつも歌う『Thank You!』に上手く絡めたりとか……」
「Thank Youってありがとうって意味だし、蟻がありがとう、ありがサンキュー! とかどうかな?」
「……何故かしら、それを口にすると、とても心が折れる気がするわ」
「そうかな? いいアイデアだと思ったんだけどなー」
 駄洒落って難しいー。
「私達のソロ曲で考えるのはどうかな? 私なら『素敵なキセキ』『未来飛行』だけど……!? そうだ、腕をぱたぱたさせながら『未来飛行』! って言うのはどう!?」
「……ただ曲名を言ってるだけじゃない」
「ダメかー」
「私の場合は『Precious Grain』と『Catch my dream』だけど……うう、全く思いつかないわ……」
 二人で頭を抱える。お笑いって、難しい。
「静香居るかー?」
「あ、プロデューサーさん! おはようございまーす!」
「未来も来てたのか、おはよう。ところで、さっき話した駄洒落コーナーなんだが……」
「全然思いつきませんよ! いきなり言われたって、私たち芸人じゃないんですから!」
「……それなんだが、【駄洒落を披露する】って書くつもりが【お洒落を披露する】って間違って貼り出してしまってな。考えてたところ悪いが、衣装部屋に行って考えてみてくれ」
 そう手短に言って、プロデューサーさんは出ていった。
「……なんなのよー!」

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