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鈍感な兄でごめんなさい 【一十四】

 一松兄さん、呼ばれて振り向くと十四松が顔のすぐそばまで迫ってきていて思わず声を上げてしまった。
「ど、どうしたの、十四松」
「これ、兄さんも食べてみ! あんまいよ!」
ずいっ、と差し出してきたのは、アイスだった。ニートの俺たちには値段が高くてあまり買うことが出来ない高級アイスだ。
「……うんまぁー。何味でっか、十四松はん」
「いちご味でっせー」
いつも通り、コントのノリで返すと十四松は目を輝かせて笑った。キラキラとして眩しい。俺はこの笑顔が昔から好きだ。昔の十四松は泣き虫だったから、そばで泣き止むようにずっとそばにいることも、しばしばあった。願わくば、ずっと僕の隣で笑っていて欲しい。そう思っているのだが、その十四松が、最近変だ。
「十四松、ここ、アイス垂れてる」
「あう?」
俺は十四松の唇の端に少し垂れていたアイスを指で掬いとって舐めた。すると、いきなり十四松の顔が真っ赤になってしまった。
「十四松? どうしたの、なんか熱でもある?」
熱でもあるのかと思って、前髪を掻き上げ額をくっつける。
「うわっ、十四松、お前めちゃくちゃ熱いじゃん。風邪? 布団敷こうか?」
「な、なんでもないッス!」
十四松はいきなり立ち上がり、部屋から逃げるように出ていってしまった。
「なんだ、あいつ……」
1人残された部屋に、俺の声だけが静かに響く。

「十四松」
「あいっ!」
「最近さぁ、なんかお前変だけど、俺、お前になんかしたっけ?」
逃げられないように、十四松の顔を両手で挟み込み、その目をとらえる。すると十四松は、うーとか、えーとと言いながら小声で爆弾を落としていった。
「一松兄さんが、す、好きだから……デス」
俺はそのとき初めて、十四松に対する恋心というのだろうか、なにか火がつくのを感じた。
「兄さん、気付くの遅いッスよぉ……」
顔を真っ赤に染める十四松はとんでもなく可愛かった。

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