ジャンル:アイドルマスターミリオンライブ! お題:恐ろしいギャグ 制限時間:15分 読者:152 人 文字数:1166字 お気に入り:0人

恐ろしいギャグ(Pと豊川風花)

 ナースという言葉には昔むかし、子守の役割を担う女性という意味があってメイドの頭につけたという。
 だから、風花さんメイド服着ても大丈夫!むしろ似合うよ!!と、力説するプロデューサーを、豊川風花は涙目で見つめた。

「じょ、冗談言ってる場合じゃないですし、この衣装明らかにその、子守する服装じゃないじゃないですか…!」

 風花の言い分はごもっともだ。プロデューサーが提示しているメイド服は、裾の長いクラシカルなそれとは真逆の、ミニ丈で襟ぐりの開いた、いわゆるフレンチメイドと呼ばれるものだ。間違っても元気な子供への子守には適さないし、それどころか従者という意味でのメイドとしての実用性もほぼ持たないだろう。

「大丈夫ダイジョーブ、風花さんならイケるって!」
「いけるいけないの話じゃないですよぉプロデューサーさぁん…」
「いやホンットに色んな所からたっくさんの夢と希望がね!だから頑張って風花さん!!」

 お決まりのPヘッドを高潮させてご機嫌に鼻息荒いプロデューサーの押しの強さに、風花はますます尻込みして腰が引けていった。
 そりゃあ、マイクロビキニに等しいような面積の小さい水着よりはマシかもしれない。全身に包帯をぐるぐる巻きにするよりは防御力が高いのかもしれない。布で丁寧に作った造花をあしらいまくったビキニよりはマシなのかもしれない。
 けれど、だけど、隠れている筈なのに頼りないスカートというのはどうにも、気恥ずかしい。恥じらいと呼ばれるそれこそが風花が数多の男性に愛されるグラビアアイドルになっている要素であるというのは、プロデューサーや周囲は把握していても本人は与り知らぬことだった。

「頼むッ!風花さん!!それを着てくれい!!」
「えっ!?や、やだっプロデューサーさんそんな頭下げないでくださいっ…」
「いいやオレは風花さんが着てくれるというまでこの頭を上げない!!」
「そんな、止めてください、というかその、土下座されても困りますよっプロデューサーさん…!」
「お願い!風花さん!!そのメイド服を着てくれい!!!」

 そしてここは、事務所のソファ付近なのだ。当然、ここまでの会話は事務所に居るアイドル及び事務員には筒抜けである。

「いや…恐っろしいギャグにしか見えないわ…」

 ぽつり。事務机から様子を見に来た律子のこぼした一言に、小鳥が、あー、とあいまいに頷いた。
 ナースメイドについてのこじつけも、押し切ろうとするプロデューサーも、メイド服を持ったまま土下座するプロデューサーの姿も。
 何もかもがコメディに染まりきっていて、当人たちには真面目な問題なのだろうが、それ以外に見えないのだ。頭を上げる気配のないプロデューサーに風花が折れるまで、あと何分だろうか。想像して、律子は軽い溜息を吐いた。

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