ジャンル: お題:興奮した処刑人 必須要素:じゃがいも 制限時間:30分 読者:224 人 文字数:2382字 お気に入り:0人

店長の足は止めれてもアシは止められん模様


「ほう……」

深夜のコンビニエンスストアで、戸叶は一人雑誌を眺めていた。
お目当ては、雑誌のグラビアページだ。
ストリートファイトの賞金があるため雑誌を買う余裕くらいならあるのだが、しかしながら買ったあとでグラビアが期待値を下回ってほしくない。
そのため冒頭数枚を眺めていたのだが――なるほど、これは数100円の価値がある。
いや、この娘のグラビア写真集が出たら、5000円は出してもいいだろう。
そう思いながら雑誌を手に取り、レジへと向かったときだった。

「しゃーっせー」

トランプを陳列していた金髪のアルバイトが、入り口に向けて声を上げた。
何故かここのコンビニはトランプが充実しており、謎のパワープッシュをされている。
超高時給アルバイトとしてバイト募集のビラを見たことがあるのだが、高時給というわりには、トランプの陳列くらいしか業務内容はなさそうであった。

「…………!」

こういう場面で他のストリートファイターに出くわすことが度々あるので、何となくで入り口の方に視線を向けた時だった。
戸叶の中に電流が走ったのは。

「なッ……んッ……!」

思わず雑誌を取り落とす。
パサリと音を立て地面に落ちた雑誌のページが、落下の衝撃でパラパラとめくれた。
そして、狙い澄ましたかのように、とある特集ページで止まる。

「原村ッ……和ッ……!?」

落としてしまった雑誌――Weekly麻雀TODAYの購入動機となった“学生美少女雀士特集”の、購入動機となったページだ。
そこに、少女の名前とインタビュー内容が記されていた。

――昨年度インターミドル優勝者・原村和。

麻雀を嗜まない戸叶が、テレビで今年のインターハイを見ようと決めた切っ掛けでもある少女だ。
その美貌は常人のそれを越えており、豊満過ぎるバストは水着グラビアで載っていたどの美少女雀士より自己主張をしている(普通に座ってインタビューを受ける写真と、壁にもたれたグラビアだけだったというのに、だ)

(い、いかんッ……声をかけたいが……今は大事な時期だとインタビューで言っていたッ!)

カメラ小僧でもある戸叶にしてみれば、これは千載一遇のチャンス。
是非とも撮らせてほしかったが、しかし和は近く開催されるインターハイに向けて邪念を払っているところと聞く。
下手に接触をし、悪い印象を持たれてしまえば、今後二度と写真を撮らせてもらえなくなるだろう。
それだけは避けねばならない。

(それにしても……これが生原村ッ!)

思わず目を奪われて、店内を歩き回る和をついついつけてしまう。
歩く度に左右の乳房が大きく揺れ、右の乳房が重力に負け地面に向かえば歩く勢いで左の乳房が上昇する、まさに歯車的砂嵐の小宇宙!
顔も然ることながら、原村和のその巨大過ぎる乳にはさすがの戸叶もおったまげた!
そう、当然戸叶は巨乳メェ~ニア!

「ちょっと……」

一瞬、ビクリとした。
店内で視姦しているのがバレて怒られるかと思ったのだが――どうやらそうではないらしい。
会計を済ませ店を出ようとした和が、店員に呼び止められたようだった。

(まさか、あれは――)

決して顔を歪ませてはいないのに、その全身から殺意と怒りを滲み出している女性店員。
噂に聞いたことがある。
このコンビニには、決して万引きを許さない“鬼”が棲んでいると。

(こ、これは――――!)

和が心配になり、バックヤードへと忍び込む。
鍵がかかっていたが、しかし中のやり取りは聞こえてきた。

どうやら、和のカバンから会計していないジャガイモが出てきたらしい。

隣の釣り堀で釣りをしていた店長らしき男性を呼び戻し、和を尋問しているようだった。
インターハイを盾に、肉体関係を迫っているような会話が聞こえてきた。

(ち、違うッ……違うぞそれはッ!)

しかし――戸叶は知っていた。
原村和が万引きなどしていないことを。

そして――戸叶は見ていた。
野菜コーナーに、一匹のハムスターがいたことを。
「へけ」などと言いながら野菜の上を駆けていたのを。
面倒だから何も言わないでいたのだが――ハムスターが駆けたせいで、野菜が転げ落ちたのも目撃している。

もし、その際に和のカバンにジャガイモが入ったのだとしたら。
あの時自分が、見ていたのに見ていない振りをしたせいだ。
きっと今更言った所で、もう信じては貰えないだろう。
何せハムスターだ、防犯カメラにも映ってはいまい。

(クソッ……クソッ!)

どうする――
そんな言葉が頭の中をぐるぐると回り続けた。
しかし――

「ほら、大切なお友達と全国大会に出たいんでしょう? なら、店長に嵌張ずっぽし埋めてもらわないといけないわよね?」

冤罪だと言うのに、友のために脅迫に屈したのであろうやりとりを聞き――体が勝手に動いた。
頑丈な扉を蹴破り、中に入り込む。

「……何?」

興奮した様子の店長と、こちらに気付くなり殺気むき出しの女性店員。
今この状況において、もしかすると、あの女はジョンス・リーにも匹敵するかもしれない。
それでも。

「ジャガイモをその少女のカバンに入れたのは、このスナイパー空手戸叶だ!」

罪をかぶり、構えを取る。
帽子をかぶり直して、いつもの口上を述べる。

「スナイパー空手とは!
 相手の膝の狙撃を目的とし、思わぬバランスの破壊。そこから派生する一撃必殺!
 それがスナイパー空手だ!」

大丈夫だ。
例え相手がケアリー以上に止まらないとしても、大丈夫。
あれからスナイパー空手は進化を遂げている。

『円は直線を包む』だ。
回転を加えたことにより、今のスナイパー空手に止められぬ足などないッ!
あの女をぶっ飛ばし――無事に帰るッ! 俺も! 和も!

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