ジャンル:NARUTO お題:誰かの巨人 制限時間:15分 読者:99 人 文字数:531字 お気に入り:0人

こどもの巨人

まだ五つ程の幼い頃の話だ。黒い巨人に追い掛けられたと散々泣いて、兄をたいそう困らせた事がある。綺麗なオレンジ色の夕焼けが空を染めている頃の事で、アカデミーから帰ったばかりの兄引き連れて、今なら誰にも負けないのだという面持ちで巨人を探索に向かった。見付けたのは玄関を出て直ぐ、うちはの家紋を掲げた壁が沿う、石畳みの道だった。太陽の光に目を眇め、顔を反らしたその時にはもう、それは幼いサスケの後ろに立っていた。黒い巨人は石畳みに寝転がり、サスケの足にぴったりと付いてくる。恐ろしかったのは、二つに分離し、それがあの誇らしい兄の足元にも張り付いていた事だった。
顔を真っ青にして兄のイタチに飛びつくようにしがみ付くと、一瞬イタチはこてんと首を傾げ、そして直ぐ合点がいったのか高らかに笑い出した。訳のわからないサスケは、イタチの事を見やり混乱したが、合体し一つになった巨人は更に大きくなり、サスケを威嚇していて、もはやそれどころではなかった。
そんなサスケの背をゆっくり撫でながら、大丈夫大丈夫と囁くように言ったイタチは、これは優しい巨人だと穏やかに告げて、それから綺麗な夕焼けだなあと目を細めた。サスケはその時の兄の、母に似たとても優しい顔を、今も忘れられないでいる。

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