ジャンル:黒子のバスケ お題:情熱的な同性愛 制限時間:30分 読者:3583 人 文字数:936字 お気に入り:0人

【黒バス】その口で。【BL注意】



「…っ、はっ、ちょ・・・っ・・・サンっ」
喉元に強く吸い付かれて、上手く息ができない、抗えない。
抵抗したい両手はどちらも一纏めに抑えつけられているし、両足はその体重で押さえつけられている。
少しずつ湿り気を帯びてきた肌から離れる唇の音がやけに卑猥だ。
「・・・っ」
自分の吐息が遠くに聞こえる。
あぁだめだ、意識が遠のいていく、
あんなに望んでいたものだけど、それはあまりにも想像以上で。





「は?お前アタマおかしーんじゃねーの?割るぞ?」
まぁ当たり前の反応ですよね、というか想定よりマシな方でよかった、と思った。
技術棟の屋上、壊れかけの出入り口の鍵を無理やり壊してまで呼び出した昼休み。
人なんて誰も寄りやしない、そんなところに連れてこられたセンパイは怪訝そうな顔をして、とても警戒していたけれど。
でも、どこか少しでもこうなること、想定してたんでしょ、
センパイの大きなはっきりとした目が、やっぱりって言ってる。
「おかしーには反論しないっすけど。でも」
割とマジっすよ。
と告げた瞬間のセンパイの目は、

あまりに喜びに満ちていて、

「え?」
思わずこっちが戸惑ってしまった。と同時に。
自分の顔はセンパイの左肩に収まっていた。
「・・・・!!?」
まさに息もできないくらい、とばかりにきつく抱き締められていて。
よかった、俺だけじゃなくて。って
かすっぱけた弱弱しい声が上から零れてきたんだ。




本音も言い合えず、言葉の裏の、その裏まで勘ぐってしまって、
どうしても素直に向き合えなくて、
そのくせ、ぶっちゃけそういうの含めてお互いの出方を知っていて。
下手な本音は口に出すだけ野暮だ。

だから、

ではないかもしれないけど。
たぶんそーいう行為でしか歪曲せずに自分の気持ちをぶつけられないのかもしれない。


「・・・ね…ぇっ、もっと、キス、してよ・・・」
これは自分の声か?かすれたような低い声、あまりに扇情的で。
「っ…んんっ!」
そんな思考は唇と一緒に遮られて。
まどろむ意識と高くなる脈拍に、
今夜はいつ寝られるかな、なんてことを考えつつ、
たまってた思いを吐き出そう。
一緒に、受けとめるから。






end.



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