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夏祭り

日が暮れ夏祭り特有の熱気に満ちた賑やかさ。最終の待ち合わせ場所はもう少し先にある鳥居の下。そこまでは各々事務所から待ち合わせ落ち合う手筈となっている。

「すごい賑わい!」
「これぞお祭りって感じでいいね!」

雄英高校の先輩後輩であり同じ事務所でインターンさせてもらっている間柄。
緑谷は溢れかえる人の波と所狭しと道の左右に連なる出店の列から視線を隣で祭りの雰囲気を全身全霊で楽しもうとアップし始めている通形に向けた。はじめこそ夏祭りの誘いを受け驚きはしたが、そもそも先輩からの誘いを邪見にする考え自体毛頭なく快く誘いを受け。後か天喰と切島とも後で合流するのを聞き一層興奮気味に了承した。
一人より二人、二人より四人の方が楽しい!と通形が快活に笑い、緑谷も一緒に笑った。

だが、現実は中々如何して上手くいかないのか。
混雑する現場は子供が入ろうものなら一発で親と逸れ、たとえ大人であろうとも同じ連れと逸れる確率はかなり高く――。通形の後ろを懸命に付いて歩く緑谷も例外ではなかった。人にのまれもまれ流されていく度に距離が離れていく。必死にかき分け進もうにも上手く動けない。
そんな折、緑谷の手首を気づいた通形が掴んだ。
圧倒的な数の前にもみくちゃになり置いていかれるという緑谷の心に燻っていた焦燥感がものの見事に霧散したのと同時に気落ちした。
恥しさ申し訳なさから声量が小さくなってしまったが謝罪と感謝を述べ手首を掴んでくれている通形を見上げる。
すると、喧々たる中であるにも関わらず通形の耳には届いたようで、やおら首を捻り無言で笑みを浮かべたあと人の波をかき分け歩いていった。

幾分か混雑さ解消された場所の一角で通形は歩みを止め振り返り、――手を離した。
「急に掴んで悪いね」
「いえっ、むしろお手数かけてすみません!助かりました!」
きびきび、わたわたと。きっちり律儀にお辞儀をしたいのか、両手の平を見せ悪くはない逆に感謝しているのを表したいのか。
一先ず一番混雑しているところを抜けたがこの先無いとは言い切れない。
虚空を見遣り思案に耽っていた通形の瞳がキラリと光り、今度は手首ではなく緑谷の手を握った。
「うん!このまま手繋いで行こう!」
「・・・へ?」
有無を言わさず聞かず通形はそのまま緑谷と手を繋ぎ待ち合わせ場所に向かって歩いて行ってしまった。























ト書き

「おーい!環ーッ、切島くーん!」
「(嗚呼、結局通形先輩とずっと手を繋いでもらったまま着いちゃった…。英雄の前に一男子学生として恥ずかしい…)」

「おっ、天喰先輩!緑谷と通形先輩ッスよ。おーい!」
「(うぅ…。何という事だ。後輩に気遣ってもらうとか…先輩としてあるまじき――!!)」



「(あれ?)」
「(!?)」

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