ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:ゆるふわ愛され星 制限時間:30分 読者:303 人 文字数:1170字 お気に入り:0人

夏祭り

日が暮れ夏祭り特有の熱気に満ちた賑やかさ。最終の待ち合わせ場所はもう少し先にある鳥居の下。そこまでは各々事務所から待ち合わせ落ち合う手筈となっている。

「すごい賑わい!」
「これぞお祭りって感じでいいね!」

雄英高校の先輩後輩であり同じ事務所でインターンさせてもらっている間柄。
緑谷は溢れかえる人の波と所狭しと道の左右に連なる出店の列から視線を隣で祭りの雰囲気を全身全霊で楽しもうとアップし始めている通形に向けた。はじめこそ夏祭りの誘いを受け驚きはしたが、そもそも先輩からの誘いを邪見にする考え自体毛頭なく快く誘いを受け。後か天喰と切島とも後で合流するのを聞き一層興奮気味に了承した。
一人より二人、二人より四人の方が楽しい!と通形が快活に笑い、緑谷も一緒に笑った。

だが、現実は中々如何して上手くいかないのか。
混雑する現場は子供が入ろうものなら一発で親と逸れ、たとえ大人であろうとも同じ連れと逸れる確率はかなり高く――。通形の後ろを懸命に付いて歩く緑谷も例外ではなかった。人にのまれもまれ流されていく度に距離が離れていく。必死にかき分け進もうにも上手く動けない。
そんな折、緑谷の手首を気づいた通形が掴んだ。
圧倒的な数の前にもみくちゃになり置いていかれるという緑谷の心に燻っていた焦燥感がものの見事に霧散したのと同時に気落ちした。
恥しさ申し訳なさから声量が小さくなってしまったが謝罪と感謝を述べ手首を掴んでくれている通形を見上げる。
すると、喧々たる中であるにも関わらず通形の耳には届いたようで、やおら首を捻り無言で笑みを浮かべたあと人の波をかき分け歩いていった。

幾分か混雑さ解消された場所の一角で通形は歩みを止め振り返り、――手を離した。
「急に掴んで悪いね」
「いえっ、むしろお手数かけてすみません!助かりました!」
きびきび、わたわたと。きっちり律儀にお辞儀をしたいのか、両手の平を見せ悪くはない逆に感謝しているのを表したいのか。
一先ず一番混雑しているところを抜けたがこの先無いとは言い切れない。
虚空を見遣り思案に耽っていた通形の瞳がキラリと光り、今度は手首ではなく緑谷の手を握った。
「うん!このまま手繋いで行こう!」
「・・・へ?」
有無を言わさず聞かず通形はそのまま緑谷と手を繋ぎ待ち合わせ場所に向かって歩いて行ってしまった。























ト書き

「おーい!環ーッ、切島くーん!」
「(嗚呼、結局通形先輩とずっと手を繋いでもらったまま着いちゃった…。英雄の前に一男子学生として恥ずかしい…)」

「おっ、天喰先輩!緑谷と通形先輩ッスよ。おーい!」
「(うぅ…。何という事だ。後輩に気遣ってもらうとか…先輩としてあるまじき――!!)」



「(あれ?)」
「(!?)」

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:魚雷:急募勝デク ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:突然の火事 制限時間:30分 読者:615 人 文字数:589字 お気に入り:0人
起きたくない。ただひたすらにそう思った。「かっちゃん、起きて」愛しい恋人の声も、こんな寒い日には通用しない。タフネスだの何だのと、とやかく言う周囲の人間は、この 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:魚雷:急募勝デク ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:死にかけのババァ 制限時間:30分 読者:540 人 文字数:678字 お気に入り:0人
勝デク「おい、デク」彼はいつも通りの素っ気ない声で僕を呼んだ。はぁ、今日も機嫌が悪い。「なに、かっちゃん」僕たちの間に流れる微妙な空気。ザワザワした周囲の声が少 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:早い雑踏 制限時間:30分 読者:563 人 文字数:760字 お気に入り:0人
人混み。がやがやと周りが騒がしい。今日は平日だというのに、街は想像以上に混んでいた。俺は今、学校から自宅に向かっている途中だ。はあ、とため息をつく。なんのイベ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:突然の衝撃 制限時間:30分 読者:732 人 文字数:728字 お気に入り:0人
キーンコーンカーンコーン…… チャイムが鳴り、今日のヒーロー基礎学の授業が終わった。ぞろぞろと生徒達が更衣室に向かう。俺と緑谷と飯田もまた、3人で着替えていた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:暗い洞窟 制限時間:30分 読者:468 人 文字数:921字 お気に入り:0人
*アニメ見て思いつきましたクッソワケわかんないお話です洞窟の外では、ゲリラ豪雨さながらに雨が降り続いている。自分一人なら、すぐにでもここを飛び出していけるのに、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:不本意な境界 制限時間:30分 読者:347 人 文字数:680字 お気に入り:0人
*この動揺が届かぬようにの続き梅雨ちゃん視点私は雨が好きよ。きれいな音を奏でてくれるから。こんなきれいな音を聞いたら、私の迷いなんかどうでもよくなるのよ。例えば 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:つまらない痛み 制限時間:30分 読者:473 人 文字数:821字 お気に入り:0人
ドキドキ、ズキズキこんなつまらない痛み、早く消えればいいのに。緑谷は、ため息をついて窓の外の雨をながめた。最近、胸が痛い。病院へ行けと言われたら、行きたくない。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:間坂 ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:とてつもない正義 制限時間:30分 読者:505 人 文字数:1774字 お気に入り:0人
鍵を差し込んでも手応えがない。塚内直正は、訝しげにドアノブを回した。合鍵を渡している人間なんて限られているから、中に誰がいるのかはわかっていた。けれど、連絡も 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:間坂 ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:計算ずくめのキス 制限時間:30分 読者:466 人 文字数:1959字 お気に入り:0人
彼からその能力の本質を聞いたとき、塚内は、「あ、こいつだからキスするのイヤがったんだな」と思った。驚きや落胆を予想していたオールマイトにしてみれば、肩透かしこ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:間坂 ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:凛とした失踪 制限時間:30分 読者:467 人 文字数:1407字 お気に入り:0人
「塚内警視も冷たいですよ」 部下の言葉に三佐は顔をあげる。視線に気がつき、若い警官は気まずそうに頭をかいた。 その視線の先には、立派な慰霊碑が佇んでいる。二人の 〈続きを読む〉

チクチク目打ちの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:チクチク目打ち ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン お題:燃える彼女 制限時間:30分 読者:9 人 文字数:931字 お気に入り:0人
その時、燦々と降り注ぐ太陽を反射させ扇状に広がる海水を頭からかぶった。「あんまり人魚を見くびってほしくないものね」頭からずぶ濡れになった元凶がおちょくるように空 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:チクチク目打ち ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン お題:最弱の小説合宿 制限時間:30分 読者:9 人 文字数:964字 お気に入り:0人
微かなさざ波の音が段々とはっきり聞こえ始め意識が浮上する。目を開けようとした刹那、あまりにもの明るさに眩暈が起き目元を手のひらで多い庇を作った。軽く瞬きをくり返 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:チクチク目打ち ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン お題:思い出のもこもこ 制限時間:30分 読者:9 人 文字数:638字 お気に入り:0人
柔らかで優しい月の光、星の光を容易く遮り覆う分厚い雲から降り注ぐ大粒の雨冷たく、不規則で暴力的な閃光と轟音を轟かす雷すら蠢く暗闇化した海が飲み込みうねる。巨大な 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:チクチク目打ち ジャンル:ポケットモンスターBW お題:犯人はヒーロー 制限時間:30分 読者:11 人 文字数:937字 お気に入り:0人
市販のチョコレート。買ったままの状態であからさまな追加包装も何もしていないただの板チョコ。「あげる」手作り感から程遠い特別でも何でもないお店によく置いてある板チ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:チクチク目打ち ジャンル:ゆめにっき お題:苦し紛れの超能力 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:521字 お気に入り:0人
時たま馬鹿馬鹿しいことを考える。彼女の持つ効果は効果を得られる相手の力、もしくは分身に近しい存在であり一か所に留まることしか出来ないこの世界の住人たちにとって唯 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:チクチク目打ち ジャンル:ゆめにっき お題:肌寒い暗殺者 制限時間:30分 読者:10 人 文字数:901字 お気に入り:0人
何の前触れもなく彼女は此処にやって来た。無言のまま入り口付近から周囲を見渡す素振りをしたあと、希薄ながら期待を抱いている面持ちに微笑ましさを感じるのもつかの間─ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:チクチク目打ち ジャンル:ポケットモンスターBW お題:大好きなぬくもり 制限時間:30分 読者:19 人 文字数:1019字 お気に入り:0人
すっかり温くなったジュースの缶を両手で握りしめ俯き項垂れる子供を見下ろす内に此方の溜飲が下がるというもの。叱られた子供よろしく肩を竦め時折上目遣いで様子を窺う様 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:チクチク目打ち ジャンル:ポケットモンスターBW お題:今日の妻 制限時間:2時間 読者:17 人 文字数:2359字 お気に入り:0人
忘れたことが分かるならまだいい。忘れたというのを理解できているから。問題は忘れたこと自体忘れてしまって分からなくなってしまうこと。きっと今自分の身に起きているこ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:チクチク目打ち ジャンル:ゼルダの伝説 お題:哀れな祝福 制限時間:1時間 読者:88 人 文字数:1126字 お気に入り:0人
そう遠くない、なるかもしれない未来。と、いったところでそれが一体何百年、何千年後なのか、もしかしたらすぐ近い未来なのか、はたまた別次元の過去なのか分からない。皮 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:チクチク目打ち ジャンル:ONE PIECE お題:栄光の殺し 制限時間:30分 読者:209 人 文字数:487字 お気に入り:0人
どこまで本気で、どこまでが冗談なのか。ふざけているとしか思えない行いは常に割り切っていなければ振り回されるのがオチだ。今更ながら掻いた胡坐の中で高いびきをして眠 〈続きを読む〉