ジャンル:Undertale お題:安い海辺 制限時間:15分 読者:186 人 文字数:806字 お気に入り:0人

安い海 ※未完

※人間が登場しますがfriskというよりはプレイヤー視点といったほうが良いかも


 地下世界に溜まる小さな水たまりを見つめながら、人間はどうしたものかと頭を悩ませた。この世界では人間をどこか恐れている。ここに来る前に訪れた村には友好的なモンスターもいたが、実際何度も襲われてきた。今までは命からがら抜け出すことができていたが、もし、自分がモンスターに殺されてしまったとしたら。墓標もなく、この薄暗い地下でみじめに地面と同化してゆくのだろうか。
そんなのはいやだ。
とは思っていても、地下から抜け出す当てなどない。この地下世界に落ちてきた本当に初めの頃に、自分をまるで本当の子どものように扱ってくれたモンスターが先に進むよう促してきた。それが正しいのだと信じてここまで歩いてきたが、この足はもう目的なしにはどうにも動きそうにない。
 ……。
 ため息はもう何度も漏らした。その度に心がすくような感覚を覚えて、その度にまたため息が漏れる。
目の前の淡く光る水色の花が、もう諦めろ、と自分にささやきかけているようだった。
 そういえば、この地下世界に水や氷のようなものが普通にあることに驚いた。先ほど通ってきた道にも滝があったが、昔自分が子供の頃に見たような、そんな雄大なものではなかった。安い、といったらおかしいのかもしれないが、どおかそんな、薄っぺらいようなものを感じていた。モンスターたちはこんな滝や川なんかを綺麗とのたまっているのか。
 そもそも、何で地下世界にモンスターなんているんだろう。昔戦争があって、人間に負けたモンスターは地下に封じ込められたという昔話は聞いたことあるけれど、てっきりフィクションだと思っていた。
でも、こんな平坦な世界ではかわいそうな気もするなあ。自分を人間と知るや否や襲い掛かってくるモンスターに同情なんかしたくないけれど、でもちょっと、これはないだろうなんて思いながら。


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