ジャンル:銀魂 お題:愛と死のぐりぐり 制限時間:30分 読者:277 人 文字数:1135字 お気に入り:0人

兄貴と神楽 ※未完

 新八は恐れ戦いてさっきから微動だにしないし、銀時は視線を明後日の方向に現実逃避させているので役に立たない。仕方がないので神楽が一番前に立って、女を捨てた盛大なしかめっ面で、目の前の男に問いただした。一体なぜここにいるのかと。

 「だから、社会見学」

 そう言ってにこにこ笑う青年の名を、神威という。
 ここ大江戸歌舞伎町の万事屋の玄関口で。何の前触れもなく爆弾はやってきた。



 「あれがターゲットのオジサンだよね」
 昼下がりのカフェテラス。窓際の席に腰かけながら、神威が手の中の写真とやや離れた席にいる男とを見比べて声を上げた。
 「妻子持ちの中年オヤジが、昼間っから一人でこんなお洒落なカフェでコーヒー一杯とか、怪しすぎるよね。神楽、カメラ用意しておいて」
 「それはもう準備できてるけど……アンタえらくノリノリアルな」
 正面の席で神楽が胡乱げな顔を兄に向けた。常にマイペースな大喰らい娘にはあるまじきことに、目の前で美味しそうに揺れるプリンパフェにすら食指が働かないようで、さっきからスプーンの先でつんつんと突いてばかりだ。表情は朝からしかめっ面のまま固定されている。
 因みに二人は万事屋の身辺調査依頼の真っ最中だった。
 都合よく神威が来た直後に転がり込んできた依頼人の妙齢の女性が、夫の様子がおかしくて不安で夜も眠れないから調査してほしいと涙ながらに語り、それを聞いた神威が自分が行くと意気込んだもので、銀時達も止めるに止められず、こうして妹の神楽がお目付け役に同行することになった。
 「社会見学って、一体どういう風の吹き回しアルか」
 「どうもこうも春雨の仕事が暇だから気が向いたんだよ。たまたま地球の近くに来てたし。あのお侍さんの顔を思い出してね」
 「だからってなんで急におしかけてくるアルか。オマエ、自分の立場分かってるのかヨ」
 「いいじゃないか。今日は暴れに来たわけじゃないんだからさ。こうして仕事も真面目にしてるでショ。本当に暇だったんだよ」
 かくいう神威はちゃっかりキングサイズのパフェを注文し、ぱくぱくと口に流し込んでいる。
 「あ、見てよ神楽。あの女」
 「んあ?」
 「ほら、ターゲットの席に近付いてく」
 「マジか」
 神威の視線の先には一人の若い女がいた。裾の短い着物から惜しげもなく足を出している。そこそこ美人だが、いかんせん化粧がケバい。
 やや挙動不審に周囲をきょろきょろ見回してから、足早にカフェの中に入ってきて、件の男の前に立った。気付いた男は女に席を促す。離れた席から見ている神楽達でも分かるくらい、視線がミニ丈の着物の下に泳いでいた。
 「わかりやすっ」
 「一応、しばらく尾行して証拠を集めるアル」

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