ジャンル:黒子のバスケ モブ お題:哀れな夜風 制限時間:15分 読者:131 人 文字数:918字 お気に入り:0人

特需の恩恵

ふふふ、と口から笑いが漏れる。怒りを通り越すと笑いが出るようだった。違う、怒りなんてとっくに通り越して、呆れていた。そこを通り越したから笑ったのだ、自分は。
五回目を過ぎた時、さすがに言ったのだ。そろそろ無理ですからね、と。八月の末、出版しますよ、と彼にはあらかじめ話してあった。印刷技術が向上していて、ほんとうに良かった。そうでなかったら、本は出なかったかもしれない。
黒子は謙虚なようで大胆不敵なところがあった。まあ、作家になるような人はそういう面を持ちがちかもしれない。自分にとって、彼ははじめての担当作家であって、しかも担当になるのも自分で立候補した。うちの出版部は少人数しかいなかったので、放っておいても自分が担当になったかもしれない。けれど、その時は自分から名乗り出た。自分以外だと田中しかいなかったが、彼女には渡したくなかった。
新人として売り出すには、地味な作品ばかりだった。地味ではあるけれど、自分はこういう作品を求めていた。ようやく出会えたと思った。
八月というタイミングは、とてもよかった。半年前、ちょうどうちの出版社、アワーブックスから出ていた作品の映画化が決まったのだ。それにあわせて、人気漫画家でのコミックス化まで決定した。おかげで編集部がちょっと潤った。これをどうするか。うちの出版社はそれを社員に還元せず、作家に還元するという方法を取ってしまう。あまり売れていない作家で、編集部で売り出したい作家の本を出版することになる。総勢十人の出版社、そして編集業務をしている者はわれこそはと自分の最推しの単行本化をアピールした。
そうして編集長は条件をそれぞれに出した。自分が出されたのは読者アンケートだった。
『小津谷さんは固定読者はいるけれど、新規を獲得できていない。最初から味が決まってしまうのは、彼の今後のことを考えてもどうかと思う。がらっと作風を返させるようなネタでやれせてみろよ』
読者アンケート、もしくはファンレターが五十通来たら単行本化、となった。かなり緩い基準だった。
青春もので行くしかない、と思った。これなら必ず新規読者が開拓できる。そして何より、彼の書く青春物語を自分が読んでみたかったた。

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