ジャンル:東方Project お題:見憶えのある小雨 制限時間:1時間 読者:146 人 文字数:2125字 お気に入り:0人

輪廻 ※未完

カップリング さとり × 村紗

「はいはいオンステージいくよー!」
「突飛な事を言い出しても私が困るのですが」
「はいはいさとりんノリ悪いよー!
今は空気読もうよKYって言われるよ皆からやだもーとか言われちゃうよ」
「あなたが考えていることはよくわかりますが理解できないだけですよ。
なんてったってこの土砂降りの中で傘も差さずにギターかき鳴らしているんですから」
「それじゃ言わなくたって分かるでしょ?」
「ええ。
ノリ悪いと船から叩き落とすぞー」
「そのとーり!
さあ踊れ踊れー!」
「私が出来る踊りなんて盆踊りですよ」
「それなら丁度いいじゃーん!
なんせ今日は年に一度の納涼祭り!
見ての通り盆踊り用のステージだってばっちりさ!
会場のど真ん中でビシって決めてやりなよ!」
「雨の降りすぎで海上の真ん中で盆踊りに見えますよ。
もしくは三途の川で踊る生霊かも」
「アッハッハーそれなら大丈夫だ!
なんてったって私が生霊だからな!」
「ギターかき鳴らしながら盆踊り演奏する生霊なんていてたまりますか」
「もっと変な奴らだってこの世界にはたくさんいるさ!
こんな豪雨で対バンやりたがる奴がね!」
ギターをかき鳴らしながら天に大きく拳を突き出すと、その言葉に呼応したかのように一艘飛び出してきた。
「よもや博麗神社のど真ん中で船を乗り始める奴がいるとは思わなかったが、挑戦されては引くわけにはいくまい!
船の第一人者たる物部布都、呼ばれて参上!」
「私思うんですけど船持ちの人はもっと最初に出てきた人がいますよね?」
「ええい第一人者とはある分野でいちばんすぐれていると認められた人が名乗ってよい言葉なのじゃ。
だから問題ない!
ほら、最後の一人はまるでやる気がないようじゃし!」
「船の上でぐーたら寝てますね。
どーせ映姫様が踊ってくれる訳ないしって思ってます」
「ふふ、盆踊り対バンであるにも関わらず踊れる者がおらぬとは手落ちもいいところじゃ。
うちは勿論こころに踊ってもらう。
本職相手に敵う訳あるまい」
「でも対バンなら演奏もする人がいるんじゃないですかね」
かーっかっかと高笑いする布都にちくりとさとりが指摘する。
その事を全く考慮していなかったのかがっくりとうなだれてしまった。
「ま、もう一人連れてきてもいいしあたしのギターに合わせて踊って貰ってもいいけどねー」
「情けは無用!
ここは私の演奏スキルを見せつける時!」
「笛でも吹くの?」
「ふっふっふ聞いて驚くでない。
この銅鑼である!」
「ドラムじゃないんかい!」
「なにを言う船に銅鑼はつきものじゃろ。
我も演奏する時には一曲に一度つくかどうかじゃったが、その一瞬のためにどれだけの神経を集中させるか……」
「あーいるいる。
そういう肩身狭そうな人。
一階銅鑼突くだけでもお給料は同じらしいね」
「そういうシビアなお話は一部の人から苦情が来るからやめよう!」


ギターの甲高い音と銅鑼の低く響く音が混ざり何とも奇妙な対バンが始まってしまった。
しかし雨は降るわ濡らせるわ、終いには一粒がボトっという重い響きを持って地面に叩きつけられるほどの酷さ。
周りにある屋台も浸水しており全員博麗神社に避難する有様だ。
そして真ん中で船をすいすい動かしながら踊り続ける二つのバンド。
悪魔召喚の儀式と言われても間違いないだろう。
「ところでムラサさん。
なんで私達踊らされているんでしょうかね」
「そりゃ祭りだからだよ。
踊る阿呆に見る阿呆っていうだろう?」
「間違いなく阿呆ですがそういう意味でなく。
ムラサさんって目立つ事は好きでしたっけ?」
「今はそうでもないけど昔の血が騒ぐっていうのかな。
こんな荒れた海を見ると盛り上がってくるのさ」
「昔……。
私の目にはセーラー服で演奏する姿が見えますね。
しかも普通の恰好ではなくて」
「さとりの能力で見えてるんだ。
いやー私も若かった。
感情に任せて色々やったさ」
「ほうほう……
そうですね。
私にも見えます。
あなたが船の上で演奏会を開いていた姿が。
その時もどうやら大雨のようで」
「あたしが演奏しはじめようって時に限って大雨が降るんだなこれが。
今日もそうだよ。
せっかく気合を入れて準備してたのに台無しになっちゃった」
「なるほど。
だから私を躍らせているんですね。
あの時は一人でひきっぱなしで終わったみたいですし」
「あの時は悲しかったなー。
今みたいにバカやってくれる奴がいなくて寂しかったよ」
「そのようですね。
あなたの心はとても晴れやかに見えます」
さとりは踊りの手を止めてムラサに向き直る。
「もう一ついいですか?」
「なんだいさとりん。
急に改まってさ」
「私が見た中では演奏しようとする度に大雨が降って、そして演奏が終わった後に必ず訪れる結末というものがあるんです。
それについては意識しておいでで?」
「結末ぅ?
一体何の事さ」
「ええ……ええ……
私には分かります。
きっとトラウマでしょうから自ら記憶を忘れたことにしているのでしょう。
しかし私には見えるのです。
きっとこのままだとそうなるという未来が」

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