ジャンル:黒子のバスケ お題:誰かは踊り 制限時間:15分 読者:93 人 文字数:725字 お気に入り:0人

いき ※未完

この国の音曲は故郷とは調子が違う。薩摩で感じた違和は長崎で過ごして慣らされた。言葉も違う場所であれば、音曲も変わる。丸山の女たちはサンシンではなくシャミセンを弾いた。曲も、舞も、ゆったりしていた。酔っ払って騒ぐのは同じ人間だから、それはまあ、どこも変わらない。ただ、変わるのは音、調子。心の中は、どこの人間も同じなのだろう。口を閉ざし、一皮向けば、そこには血と臓腑が詰まっている。その先は、どこの国の人間も、同じところに同じものがある。
しかし、だ。目を奪われるというのは、身体を失うということなのではないだろうか。あっという間に負かされて、己の不十分さを思い知らされた。この赤司という人物は、それから涼しい顔で、舞を一差し、と舞はじめた。勝利に酔うこともなく、それが当然のような、風が吹いたから目を細めた、といったような風情で一礼し、音も無く立ち上がって、扇を開いた。そして始まったのはあの、丸山の女たちが弾いていた曲、少し調子は違った。こちらの実渕と名乗った者の演奏が際どい。物が良いのだろう。一音一音の響きが緩いのに、鋭い。
ゆったりと赤司は舞った。何が違うのか。指先、裾捌き、顔の角度、目線。すべてが違った。赤司のすべてが曲の一つであり、風景の一部であり、舞の一部となっていた。曲は上がっては下がり、扇は上を向き、斜めを向く。空気はそこにあった。終わりまで、息が苦しかった。
洛山楼は安泰やな
燕内先生が言った、その言葉で、この世に意識が戻ってきた。俺の意識はどこをほっつき歩いていたのだろう。目はここにあったというのに。
ほんにそうですな、と木村が同調した。
シン
燕内先生はそと思い出したように続けた。
半口開けて、見惚れてたな、お前

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:くきぱん ジャンル:黒子のバスケ お題:かっこいい正義 制限時間:15分 読者:71 人 文字数:843字 お気に入り:0人
日曜日の朝から放送される子供向けのアニメ番組。いわゆるヒーロータイムと呼ばれるそれら。 休みの日に子供が遅くまで寝ているのを防止する為なのか、おおよそ出勤準備 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
ーーーー ※未完
作者:そりーる ジャンル:黒子のバスケ お題:おいでよもこもこ 制限時間:15分 読者:85 人 文字数:684字 お気に入り:0人
オレたちにはバスケ部で世話をしている犬がいる。見た目から『テツヤ2号』と名付けられたその犬は、みんなに可愛がられながら今では立派なマスコット犬だ。「おーい2号 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
―――― ※未完
作者:そりーる ジャンル:黒子のバスケ お題:苦し紛れの大学 制限時間:15分 読者:77 人 文字数:786字 お気に入り:0人
オレたちの3年間が終わろうとしている。たくさんの時間と、体力と、労力と、青春を捧げた3年間が終わろうとしている。正確には、2年のウインターカップの決勝戦。あと 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:そりーる ジャンル:黒子のバスケ お題:きちんとした、と彼は言った 制限時間:15分 読者:87 人 文字数:827字 お気に入り:0人
きちんとしたバスケがしたい、と彼は言った。聞いたときは、きちんとした、とはどんなバスケなのだろうと思った。真面目な、でも、勝てる、でも、チームプレーの強い、で 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イズミ ジャンル:黒子のバスケ お題:日本式の結婚 制限時間:15分 読者:40 人 文字数:2204字 お気に入り:1人
だらん、と首を反らして出窓を見ている。逆さまになった視界、見えるのは黒々しい夜の色だけだ。なにやってんだよ、と風呂上がりの火照った体をベッドに寄せれば、黒子はぱ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:湊 未来 ジャンル:黒子のバスケ お題:やわらかい広告 制限時間:15分 読者:177 人 文字数:1146字 お気に入り:0人
ジャバウォックとリベンジマッチをする時のチームに加わってほしいと連絡を受けた時、間髪あけずに承諾した俺が二言目に告げたのは他に誰を呼ぶのかということだった。厳密 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
間違った誤解 ※未完
作者:匿名さん ジャンル:黒子のバスケ お題:間違った誤解 制限時間:15分 読者:214 人 文字数:146字 お気に入り:0人
『間違った誤解』出会ったときからなんとなく「バスケが好き!」というイメージを持てずにいたので、なんとなく惰性でバスケに向いているからバスケをやっているのだと、青 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:黒子のバスケ お題:官能的な悲劇 制限時間:15分 読者:212 人 文字数:553字 お気に入り:0人
頼られることに自信を得て、生まれ持った大きな体をもって仲間を助けていく。適材適所で自己を獲得していく感動的な成功譚だ。途中で折れなければだけど。明らかにチームの 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:六月 ジャンル:黒子のバスケ お題:俺と暗殺者 制限時間:15分 読者:225 人 文字数:926字 お気に入り:0人
後ろから気配を感じて、振り返って、そこには何もなくて、何もないならそれで良いと素直に思えないのは、厄介なチームメイトたちがいるからに、きっと相違ないのだろう。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:黒子のバスケ お題:あいつの木 制限時間:15分 読者:138 人 文字数:699字 お気に入り:0人
中学時代、林間学校で植樹の実習のようなものがあった。植樹と言っても荒れた山の再生のために植樹とか殊勝なものではなくて学校のほうであつらえたスペースに植えるような 〈続きを読む〉

かみむらの即興 二次小説


ユーザーアイコン
宵明け ※未完
作者:かみむら ジャンル:黒子のバスケ お題:朝の家 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:677字 お気に入り:0人
頬に触れているのが絨毯だと気づいたのは、その柔らかさのすぐ下に床の固さを感じたからだった。寝る場所はじゃんけんで決まった。人ん家でいちゃつくのやめてくださいっス 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
ころあい ※未完
作者:かみむら ジャンル:黒子のバスケ 赤司 お題:許されざる広告 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:651字 お気に入り:0人
一般認知度、上げていきますか書き上げたホワイトボードを見つめ、小野が言った。わかっていたことだった。打てる手はすべて打っていた。このままでも、成長率は前年比は保 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら ジャンル:黒子のバスケ 黒子 お題:計算ずくめの小説上達法 制限時間:15分 読者:18 人 文字数:761字 お気に入り:0人
確認しました。お疲れ様でした藍澤からSMSでの返信が来た。テーブルに突っ伏した状態で、顔を横を向け、スマートフォンの画面を見ていた。(おわった……毎度毎度、どう 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら ジャンル:黒子のバスケ パラレル お題:失敗の軽犯罪 制限時間:15分 読者:30 人 文字数:560字 お気に入り:0人
ここより他に行くところもなし。この屋形にたどり着いた者のほとんどが、そうだった。十になるかならないかの子どもは、銭と引き換えに屋形に引き取られる。下働きになるか 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
よかにせ ※未完
作者:かみむら ジャンル:黒子のバスケ パラレル お題:凛としたゲーム 制限時間:15分 読者:24 人 文字数:646字 お気に入り:0人
まったく言葉が通じないことはなかった。もともと薩摩は琉球の政治に口だけでなく人も送り込んできていた。文官は薩摩国の言葉を理解していた。琉球の中央の文化も、島々の 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
う-い ※未完
作者:かみむら ジャンル:黒子のバスケ お題:悔しい接吻 制限時間:15分 読者:31 人 文字数:570字 お気に入り:0人
切り替えがさ……、周りに人がいると、うまくいかねぇタイガが言った。ちょっと恥ずかしいっつーか、落ち着かねーっつーか、だって反応とか、わかってるし……あんまり気に 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
夜戦 ※未完
作者:かみむら ジャンル:黒子のバスケ お題:許されざる私 制限時間:15分 読者:34 人 文字数:596字 お気に入り:0人
裏切られたと感じた時、自分が考えている以上に、自分が彼のことを信じていたことを知った。得意の『女の勘』で気づかなかったのは、それが自分事だったからだろう。占い師 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら ジャンル:黒子のバスケ 青黒 お題:記録にない音 制限時間:15分 読者:29 人 文字数:615字 お気に入り:0人
違います、これはねはんです、とテツは言った。テツはソファで寝転がっていた。こちらに背中を向けて。俺は何寝てんだよ、と声を掛けた。買い物に出かけて、夕飯用の野菜や 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら ジャンル:黒子のバスケ お題:記録にない紳士 制限時間:30分 読者:38 人 文字数:897字 お気に入り:0人
三月三日か、と緑間が呟いたので、赤司はふと、昔を思い出した。お前はあのタイミングでいつも年月日を聞いてきたなあのタイミング?俺に想いを漏らしそうになるタイミング 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
しばらく ※未完
作者:かみむら ジャンル:黒子のバスケ 火氷 お題:汚れた扉 制限時間:15分 読者:30 人 文字数:561字 お気に入り:0人
おや、と思って足を止めたのは、その話題がめずらしくも、タイガの恋の話題だったからだ。自分ではなく黒子くんに相談しているところが少々残念ではあったが、兄貴分として 〈続きを読む〉