ジャンル:黒子のバスケ お題:ナウい模倣犯 制限時間:15分 読者:199 人 文字数:941字 お気に入り:0人

masqu ※未完

それは洋服というよりもっとぴったりと寄り添う小物のような。帽子であったり、ポシェットであったり、そういうものだと思う。ただ、彼にはそんなものに例える必要もなく、バスケットボールがいつも、そうやって寄り添っていた。まるで子分のように、ボールは彼から離れず、彼もボールから離れなかった。大人に負けてビービー泣いて、涙と鼻水を拭って、もう一本と怒鳴り、くそーっ!と怒鳴って、もう一本と叫び、日の暮れるまで、足を擦り剥こうとも唾をつけたくらいで、彼は毎日ボールと戯れていた。彼はシュート練習をしただろうか。そんな姿は見たことがなかった。お遊びで、ハーフラインから勢いをつけてボールを放る、ということをしていたけれど、それは練習ではない。遊びだ。彼は遊びの中でバスケットボールを覚えた。ルールを、シュートを、その他、たくさんの技術を、学ぼうという意思はなく、彼は自然に身につけていった。年齢不相応の技術も、習おうとしたわけではない。彼はその相手に勝とうとして、その技術を交わす術を身につけた。習うより慣れろ。そして慣れた先に完成したものは。才能がそれに結びついた、その先にあったものは。
黒子を紹介された時、小さいな、と思った。気配も薄く、それでも青峰が彼を気に入っている、そのパスをすごく気に入っていると言っていた。そして彼のパスを見た時、彼がパスを受け取った時、私はあの時のボールを思い出したのだ。彼にまとわりついていた、あのボール。彼が自分でドリブルをして、バウンドさせてキャッチする。その力加減、肩の抜き方、一歩踏み出し方、彼の意思によってコントロールされているだけあって、その力の動きは彼の意志そのものだ。そして黒子のパスはそれと同じ動きをした。青峰の動きをまったく妨げないパス。彼の意志であるかのようなパス。そんな人がいるのか、でも、確かにNBAやそれに類するレベルの試合では、そういったパスをする選手もいた。つまりそういうことなのだ。黒子はそういうパスを出せる人なのだ。
よかったね、テツ君がいて
中学の頃、部活後の練習で、黒子がコートの端で力尽きている時、青峰にそう言ったことがあった。
何が
だって、大ちゃん、もっと先に行ける
俺も、そう思う。
ほんと?
何となくだけど

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:黒子のバスケ お題:彼女とわずらい 制限時間:15分 読者:56 人 文字数:741字 お気に入り:0人
ためらわなかった。苦しんだのはこちら、鋭く長い針で心の臓まで突き刺されたような痛み、しかも一瞬のことだった。気配を感じ、そちらを振り返った、息のつく間もなく敵軍 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:六月 ジャンル:黒子のバスケ お題:苦し紛れの狸 制限時間:15分 読者:114 人 文字数:884字 お気に入り:1人
あ。 部活を終えて帰ろうとした黄瀬はふと気づいた。 赤司が困っている。 めずらし。 黄瀬は思わずわくわくした。なぜなら赤司は赤司なので。 そうして、人間という 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:くきあひる@TRPG ジャンル:黒子のバスケ お題:かっこいい正義 制限時間:15分 読者:151 人 文字数:843字 お気に入り:0人
日曜日の朝から放送される子供向けのアニメ番組。いわゆるヒーロータイムと呼ばれるそれら。 休みの日に子供が遅くまで寝ているのを防止する為なのか、おおよそ出勤準備 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
ーーーー ※未完
作者:そりーる ジャンル:黒子のバスケ お題:おいでよもこもこ 制限時間:15分 読者:184 人 文字数:684字 お気に入り:0人
オレたちにはバスケ部で世話をしている犬がいる。見た目から『テツヤ2号』と名付けられたその犬は、みんなに可愛がられながら今では立派なマスコット犬だ。「おーい2号 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
―――― ※未完
作者:そりーる ジャンル:黒子のバスケ お題:苦し紛れの大学 制限時間:15分 読者:186 人 文字数:786字 お気に入り:0人
オレたちの3年間が終わろうとしている。たくさんの時間と、体力と、労力と、青春を捧げた3年間が終わろうとしている。正確には、2年のウインターカップの決勝戦。あと 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:そりーる ジャンル:黒子のバスケ お題:きちんとした、と彼は言った 制限時間:15分 読者:168 人 文字数:827字 お気に入り:0人
きちんとしたバスケがしたい、と彼は言った。聞いたときは、きちんとした、とはどんなバスケなのだろうと思った。真面目な、でも、勝てる、でも、チームプレーの強い、で 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イズミ ジャンル:黒子のバスケ お題:日本式の結婚 制限時間:15分 読者:145 人 文字数:2204字 お気に入り:1人
だらん、と首を反らして出窓を見ている。逆さまになった視界、見えるのは黒々しい夜の色だけだ。なにやってんだよ、と風呂上がりの火照った体をベッドに寄せれば、黒子はぱ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:湊 未来 ジャンル:黒子のバスケ お題:やわらかい広告 制限時間:15分 読者:287 人 文字数:1146字 お気に入り:0人
ジャバウォックとリベンジマッチをする時のチームに加わってほしいと連絡を受けた時、間髪あけずに承諾した俺が二言目に告げたのは他に誰を呼ぶのかということだった。厳密 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
間違った誤解 ※未完
作者:匿名さん ジャンル:黒子のバスケ お題:間違った誤解 制限時間:15分 読者:324 人 文字数:146字 お気に入り:0人
『間違った誤解』出会ったときからなんとなく「バスケが好き!」というイメージを持てずにいたので、なんとなく惰性でバスケに向いているからバスケをやっているのだと、青 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:黒子のバスケ お題:官能的な悲劇 制限時間:15分 読者:333 人 文字数:553字 お気に入り:0人
頼られることに自信を得て、生まれ持った大きな体をもって仲間を助けていく。適材適所で自己を獲得していく感動的な成功譚だ。途中で折れなければだけど。明らかにチームの 〈続きを読む〉

かみむら@1月の原稿中の即興 二次小説


ユーザーアイコン
柔軟の必要性 ※未完
作者:かみむら@1月の原稿中 ジャンル:黒子のバスケ お題:幸福な秀才 制限時間:15分 読者:48 人 文字数:671字 お気に入り:0人
彼女の特性なのだろう。じゃあな、と微笑まれれば、うん、と頷いてしまう。この土地を離れる不安、日本に戻る不安、それは漠然とした不安だった。目の前ではなく、もっと先 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら@1月の原稿中 ジャンル:黒子のバスケ お題:不本意な殺し屋 制限時間:15分 読者:60 人 文字数:709字 お気に入り:0人
麦茶入りましたー縁側から庭に向かってそう言えば、松の木の下にいた赤司が立ち上がって首から掛けているタオルで汗を拭っていた。麦藁帽子にゴム長靴という典型的な農夫ス 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら@1月の原稿中 ジャンル:黒子のバスケ お題:真実の保険 制限時間:15分 読者:51 人 文字数:798字 お気に入り:0人
顔を合わせにくかったのか、歯をぐっとかみ締めているのが遠目でもわかった。油断すると逃げ出すのかもしれない。逃げ出さずに入る為に、歯を食いしばって耐えているのだろ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら@1月の原稿中 ジャンル:黒子のバスケ モブ お題:つらい殺人 制限時間:15分 読者:43 人 文字数:696字 お気に入り:0人
浮かれているのは自分より父親だった。それこそ鼻息を荒くして、ああだこうだと、何かに付けて騒いでいた。さすが江戸時代から続く呉服屋、結納の品がすばらしい、茶道も日 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら@1月の原稿中 ジャンル:黒子のバスケ お題:出来損ないのラーメン 制限時間:15分 読者:59 人 文字数:712字 お気に入り:0人
面白いネタから面白くないネタまで、玉石混交で送られてくるSNSのメッセージだった。まめにチェックはしない。一日の終わりに、たまに長めの休憩がとれた時に、新着マー 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら@1月の原稿中 ジャンル:黒子のバスケ パラレル お題:傷だらけの耳 制限時間:15分 読者:37 人 文字数:713字 お気に入り:0人
手ぬぐいを押し当てられた。いっ……ごめん。でも、けがで、血が……誰のせいだ、と言ってやりたかった。これはお前がつけた傷。お前がこの三日間のうちのどこかで付けた傷 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
島貴族にて2 ※未完
作者:かみむら@1月の原稿中 ジャンル:黒子のバスケ パラレル お題:打算的な運命 制限時間:15分 読者:53 人 文字数:838字 お気に入り:0人
彼は辺りを見回しながら、案内された席まで進んだ。慣れてないんだろうな彼を誘ったのは勢いだ。実は冗談でもあった。目の前にあった島貴族。もう入ろうとしていたのだ。そ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら@1月の原稿中 ジャンル:黒子のバスケ お題:許せない極刑 制限時間:15分 読者:47 人 文字数:628字 お気に入り:0人
会場は第二会議室目が合った男は、それを聞いて首をかしげた。健康診断でない?男はわずかに微笑んで首を振った。いや、俺は協力会社の人間だからそれは失礼ある程度の企業 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
まつがねの ※未完
作者:かみむら@1月の原稿中 ジャンル:黒子のバスケ お題:汚れた境界 制限時間:15分 読者:63 人 文字数:723字 お気に入り:0人
だーいちゃん、と後ろから声を掛けられた。屋上への階段を登り終えて、ちょうど扉を開くところ、そこでスマホが震えたので足を止めた。声を掛けられたからではなく、スマホ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら@1月の原稿中 ジャンル:黒子のバスケ 黛葉 お題:すごいうどん 制限時間:15分 読者:63 人 文字数:772字 お気に入り:0人
お代わり、と五回目の声が聞こえた。わんこ蕎麦じゃないんだからそう言ったのは実渕だった。蕎麦って腹にたまんねーな!そう言って根武谷はガハハと笑った。(こいつ、蕎麦 〈続きを読む〉