ジャンル:東方Project お題:ゆるふわな食事 制限時間:1時間 読者:134 人 文字数:2228字 お気に入り:0人

ゆるくてふわふわ

お題は霊夢 永琳 響子

手紙はいつも渡すものだった。
命蓮寺にはいつも大量の手紙がやってくるのでそれを受け取り、そしてそのお返事を郵便屋さんに手渡す。
門前で修行する私らしい日常のやりとりだったが、今日は違った。
自身宛の手紙が初めてやってきたのだ。
しかし差出人の名前はなく、達筆な字で幽谷 響子様と書かれている。
誰が出したか考えてはみたものの、手紙を送ってきた人物に思い当たる節がない。

「それほど気になるのであればまずは開けてみては?」

受け取るかそうでないのかはっきりしなければ郵便屋さんも帰れない。
響子は意を決して手紙を開くと、そこにはこう書かれてあった。

博麗神社に来られたし




果たし状か、はたまた恐怖のお手紙か。
あの手紙の事を思い返せば心臓がドクドクして妙に落ち着かない気分になったものだが、当の差出人はとてもあっけらかんとしている。

「はい、という訳でね。
今日はイマドキ系女子について語りたいと思い、皆さまをご招待いたしました。
今回の参加者は~……
残念ながらお二人となりますが是非とも忌憚なき意見をお伺い出来れば幸いです」

妙な気合を入れて博麗神社に乗り込んだのにただの女子会と聞いた時には呆れて物も言えなかった。
それはもう一人の参加者、八意永琳も同じようで眉間に深々と皺を寄せている。

「それならもうちょっとわかりやすい文章で送ってきなさいよ。
うちの姫様なんてそれはもう大笑いするわ優曇華は怯えて出てこないわ。
大変な思いをしたんだから」
「それはー……その。
文章にして書くと恥ずかしいし」
「その妙な照れっ気が余計に恥ずかしくなるの分かってる?」
「いいじゃないこういうの中々出来る機会ないんだから。
小鈴ちゃんや魔理沙なんかとこういう話すると……
お前はホント向いてないよなーとか。
霊夢さん流石にそれはどうかと思いますとか散々なのよ」
「その意見には激しく同意する。
イマドキ系女子が達筆で手紙を書くなんて想像つかないわ。
ギャル文字とか覚えてみたら?」
「あのー永琳さん……
イマドキの子はギャル文字ってあまり使いませんよ?」
「私達の頃はそういうの流行ったの」

イマドキ系女子に疎い霊夢さんとイマドキ系女子とは程遠そうな永琳さんと三人でこの話題を話すのはとても危険そうだが、霊夢さんは私が事情に強いと見たのか目の色を変えた。

「それなら響子のイマドキ系ってどんなの?
あんた見た目も若そうだしそういうの得意そうね」
「霊夢さんに若そうって言われると幼児と変わらないような……」
「あん?」
「何でもないです」
「霊夢、女に年の話は厳禁ってよく覚えておきなさい」
「あんたに振らないよう気を付けるわ……」

イマドキ系って何だろう。
実際にそう問いかけられると言葉にする事が難しい。
例えるならそう……
どうやって歩くのとか息をするのとかそういうレベルの話になる。
普段から意識せずあるがままに生きる事がイマドキ系、と言っても霊夢さんには通じないだろう。
かといってイマドキ系な文字を教えたってただの空真似だ。
永琳さんのギャル文字のようにイマドキも時や場所が変われば行いも変わる。
この短い時間で全てを伝えられるとは思えない。
でも……
霊夢さんの勘の良さなら伝わるかもしれない。

「きっと霊夢さんはイマドキ系女子を勘違いしているのです。
イマドキ系に得意も下手もありません。
ただ流れを覚えればいいのです」
「それは気の流れとかそういう類の?」
「そういう難しい事ではなくて!
そう、言うなればゆるやかな時を自然に楽しむ心持ち、というのでしょうか。
気難しい考え方ではなくだらだらした生き方でもなく」
「また曖昧な言い方ね」
「例えばこうやって三人集まれば人里でケーキを食べに行ったり、ぽかぽか~っとした日差しがあれば気持ちよくお昼寝したり……
何かに追われるでなく何かに燃えるでもなく。
女の子たちだけのらしい楽しみ方でしょうか」
「お昼寝ならいつもやってるわ。
修行なんてめんどくさい事やらずにずーっと寝てる」
「響子さん。
あんまり霊夢にそういう事勧めると後が怖いわよ?」
「あわわ~、そういうつもりじゃなかったんですが。
ゆるふわ系ってイメージはそういう所がありまして……」

イマドキ系女子は女の子同士の共通概念だ。
それは一人で考えても共有されなければ生まれない。
きっと霊夢さんはそういう事をやってくれそうな友達と遊び続ければ肌で感じ取って貰えるのだろう。
だから私は考えた。
せめてその雰囲気だけでも伝えるために。

「分かりました。
それなら今から皆でお食事を作りましょう!」
「ええー!
なんでこんな真昼間からご飯の準備しなきゃなんないの!
ご飯だって適当なの買ってきて食べればいいじゃない。
なんなら人里行って何か屋台でも……」
「そういって毎日ご飯作ってないの知ってますよ。
霊夢さんに必要なのはきっとそういう経験なんです。
だからほら、一緒に作りましょ。
ご飯とみそ汁と焼き魚でいいですから」
「お味噌汁は最近飲んでなかったから確かに食べたさはあるけど……」
「珍しく私が料理してあげるんだから光栄に思う事ね」
「なんで永琳までノリノリなのよー!」

霊夢さんはしぶしぶながら、それでも三人で仲良く和気あいあいとしながら食べたご飯はとてもおいしかった。

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