ジャンル:アイドルマスター お題:進撃の暴力 制限時間:30分 読者:78 人 文字数:1610字 お気に入り:0人

進撃のカロリー

今日は一日事務所で、溜めっぱなしの事務を片付けている。そろそろお昼時、さて今日は何を食べ……
「わっほーい! カロリーを求める雰囲気を感じましたよー!」
「み、美奈子!?」
 俺一言もお腹空いたなんて口に出してないよな!? いや今「雰囲気」て言ったな!?
「プロデューサーさん、お腹空いてませんか? 空いてますよね! 空いてるはずです! さあ佐竹飯店特製・栄養とカロリー満点の中華弁当をどうぞ!」
 そう言って美奈子は三段重ねの巨大な弁当箱を取り出した。一体どこから取り出したんだこの巨大弁当箱。こんな荷物持ってなかったよね?
 しかし、佐竹飯店のお弁当は確かに美味しいんだけど、慣れてきたとはいえこの量の弁当を一人で全部食べたら間違いなく午後からの仕事に支障が出る。ここはなんとか、せめて半分くらいに収めておきたい。さてどう説得したものか……。
「……プロデューサーさん? 食べて、くれないんですか……?」
「あ、いや、そういう訳じゃなくて、ちょっとその、量がね?」
「大丈夫ですよプロデューサーさん! ちゃんと栄養の計算もばっちりです! カロリーも満点です!」
 うんそういうことじゃないんだ。つーかカロリーはちゃんと計算してくれたの? そこ不安だよ?
 さて困った。……こうなったら覚悟を決めて完食するしかないのか? 誰か来ないかな……?
「ちょーっと待ったー!」
 こ、この関西弁は、もしかして!?
「そうです私が関西の星・横山奈緒です! プロデューサーさんの助けを求める雰囲気を感じ取って、やってきましたよー!」
 おおやはり奈緒だ! 助かった! アイドルはプロデューサーの心を読む力でもあるのかと聞きたいところだけど、何はともあれ!
「奈緒ちょうどいいところに。美奈子のお弁当があるから一緒に……」
「プロデューサーさん、お腹空いてますよね? そうやろうと思ってお好み焼きを焼いてきましたよ! さあ召し上がれー! 遠慮せんでええで?」
 ……あれ? 増えてない? 待ってコレ俺が全部食べるの? どっちもは辛いよ?
「……奈緒ちゃん!」
 お、美奈子から奈緒への宣戦布告か? 確かにここにお好み焼きなんて追加したら、ちゃんと計算した栄養が狂ってしまうもんな。
「なんや美奈子」
「……そのお好み焼き、すっごく美味しそう! カロリーも満点でいいね!」
 おい待て美奈子。
「せやろー? 豚とイカとキャベツの、これぞ正統派お好み焼きやで! ご飯とみそ汁つけて定食にしてもええと思うよ?」
「わー! それってとってもカロリーだね!」
 ねえ誰か止めて? このままだと収拾つかないまま全部食べるはめになるんだけど……。
「ちょーっと待ちなさーい!」
 こ、このちょっと残念感漂うセクシーボイスは!?
「そう私が765プロのセクシーこと百瀬莉緒よ! プロデューサーくん、助けに来たわよ!」
「り、莉緒……!」
 頼もしい! 流石成人組、何だかんだ頼りになるー!
「奈緒ちゃん!」
「何やー莉緒ー、お好み焼きの邪魔をする気かいなー?」
「お好み焼き? それが?」
「……は?」
 ……あ、これダメな奴だ。
「お好み焼きと言えば広島! これぞお好み焼き! 山盛りキャベツに焼きそば! ボリューム満点かつヘルシー、これこそ完全食よ! 私のセクシーさはお好み焼きで醸成されたと言っても過言ではないわ! さあプロデューサーくん、こっちの正当なお好み焼きを食べるのよ!」
「ちょっと待ちーや、私が先に持ってきたんで、私のから先に食べてもらいます!」
「わっほーい! またカロリーが増えたー!」
 ……もう見てるだけでお腹一杯なんですけど。
 とりあえず現実を直視するのは止めよう! ちょっとお茶でも……。
「お、お茶を呼ぶ声がしますぅー!」
「あ、あの、お茶でしたらハーブティーは、いかがですか……」
 ……だ、誰か助けてー!!!

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