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―――― ※未完




 オレたちの3年間が終わろうとしている。たくさんの時間と、体力と、労力と、青春を捧げた3年間が終わろうとしている。正確には、2年のウインターカップの決勝戦。あと時のパスで、オレの青春は終わったと思った。全ての想いを込めたパスが、日向へ通った瞬間に、そのパスを受けた日向の表情を見た瞬間に、全てが救われたと思った。それで、全てが終わったのだと、区切りがついたのだと。
 でも現実はそんなこともなく。残りの1年もバスケをして過ごした。当たり前だ。バスケは好きだし、一度手に入れた高校バスケの頂点を、そう易々と手放したくなんて無い。それでもなんだか、普段の生活の全てに満足してしまって、今はただのおまけのような気がしていた。だからホームルームで進路の話が出たとき、呆然としたのだ。――自分はこれから、何がしたいのだろうか、と。
 バスケが大好きだった。全力でバスケをしたくて、中学ではバスケ部に入った。でもそこはオレの望んだバスケなんて出来なくて、日向という実力のある部員がいながら、ただ遊びのような、自分達の傷をなめ合うためのバスケしかしていなかった。絶望した。絶望して、高校では日向とバスケをしようと思った。高校に入学して、バスケ部を作って、日向もバスケ部に入ってくれて。部員が増えて、勝って、負けて。2年目で手に入れたらウインターカップ優勝。なんだかんだと、ここに来て夢が叶ってしまったのだ。あれほど焦がれていた夢がようやく。その先も人生があるだなんて、意識すらしていなかった。
「伊月、お前進路どうすんの?」
 ひらひらと進路希望の用紙を振られながらの問いに、オレは曖昧な笑みを浮かべるしかなかった。
「考え中。日向は?」
「んーオレも。まだ実感無いんだよな、進路なんて。」
「だよなー。」
 全ての願いが叶ってしまったの今のオレは、これから何を願えばあのだろう。

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