ジャンル:テニスの王子様 お題:見知らぬ霧雨 制限時間:15分 読者:127 人 文字数:436字 お気に入り:0人

今日、いちにちだけ ※未完

−−−−−−−−さああああ。
 湿気だろうか。色素の薄い髪がわずかにうねっていることに気がつく。こんな天気じゃなかったら、こんな間違いは犯さなかっただろう、と日吉は思う。季節外れの雨音が、何もかもを隠してくれるみたいに響いていなかったら。
 かちゃん。ソーサーにカップを置く音が思ったより大きくなって思わず切原に目をやったが、ふかふかのベッドで眠ったまま目を醒ましそうにもなかった。わざとらしく、大きくため息をつく。なんだよ、俺の気も知らないで。
 こんなことになる予定ではなかったのだ。新年の打ち初めをしようという誘いを切原から受けたときだって、やましい気持ちはなかった。心の中で喜んだのは、否定しないけれど。だからって、こんな、男女がするみたいに、互いの思いをぶつけあうなんて。
「なあ、おかしいだろ?」
 今日何度も口にした言葉を再び口にし、無防備に眠る横顔を見るが、返事はない。「おかしいだろ?」今日、日吉は何度も言った。切原の下で、目に涙を溜めながら。でもそのな

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