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挟まれた青春

 ブロントくんのせーしゅんは100%戦場だった。武器はマイナスドライバー。なぜプラスドライバーでないのかといえば、あれは引っ掛けやすいからだった。あと十字架(+)よりも首の骨(横にしたら-)のほうが好きだったから。
 入り乱れる戦場、向かい合う暇もない切っ先、四方八方から殺気が飛び込んでくる。ブロントくんはそれが何より大好きだった。相手の顔を見なくても、気持ちが伝わってくる。きみが届けてくれたその剣が、その斧が、ブロントくんの想いを育んでいったんだ……。
 ある日、いつも通り戦場で日常を過ごしていたころ。ブロントくんは二人の兵士に挟まれてしまった。一人は槍で、もう片方は長剣だった。どちらも間合いを広くとっていて、ブロントくんになかなか近づかない。じれったい関係だし、二人の想いは一度に受け止めきれない。槍がブロントくんを突こうと近づいた。マイナスドライバーで切っ先をいなす。その隙を狙って長剣がブロントくんの首元を狙ってきた。ブロントくんはそれを間一髪でかわし、その隙に槍のほうへと近づく。近づきざまに槍を掴んだ。ぐいっ、ときみを引き寄せる。ブロントくんの剛腕の前には兵士の体は紙切れのような軽さだった。兵士を連れたまま、その槍を長剣のほうへと突き出した。
 挟まれたブロントくんを差し置いて、二人の想いがひとつになった。やれやれ、今日もブロントくんはひとり残っちゃったね。

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