ジャンル:テンミリオン お題:くだらない死 必須要素:入れ歯 制限時間:15分 読者:116 人 文字数:693字 お気に入り:0人

くだらない死

 ルファ先生は食事中に入れ歯を誤嚥して死んだ。そんなことがあるのか、と思ったが、長く生きているとそういうこともあるらしい。苦しそうに目を見開きながら死んだ。たくさんの生徒の目の前だった。
 テミはそれを見てショックで死んだ。どんな死に方であっても死は死であって、それもルファ先生の場合はあまりにショッキングな動きをしたから、児童たちに悪影響を与えてしまったのも仕方ないのかもしれない。
 テミの育ての親であり実の兄でもあるクロウは、そんなくだらない死に方でただひとりの家族を死なせた故・ルファ先生に憤りを感じ、学校に訴えを申し出た。妹への愛による暴走だったかもしれないし、あるいは彼の論理においてはそれは正当な主張であるかもしれなかった。
 学校側はルファ先生もテミも、悲しい事故による死であって、ここに悪人は発生しないと説得した。クロウは長い時間をかけて納得した。
 ところでこのタイミングでルファ先生が生き返った。エルフは長生きとは言ったが、なるほど、死んでも生き返ることができるから、いままで長く生きてきたのだった。クロウはやはり憤った。学校側も閉口した。誰もエルフの長生きの秘訣をいままで知らなかったのだ。
 ルファ先生はテミの死を大いに嘆き、自らの死(仮死)が彼女の死を引き起こしてしまったと声明を出した。それはマスコミによって大々的に報道された。ルファ先生だけでなく学校の対応に対して批判が巻き起こった。クロウも誹謗中傷に晒された。
 天からその様子を見ていた魔王様は、それがどうにも哀れだったので、世界を滅ぼしてさしあげた。こうして、みな仲良く死ぬことができたのであった。

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
ある依頼書 ※未完
作者:kei3 ジャンル:テンミリオン お題:儚い強奪 必須要素:山田が犯人 制限時間:15分 読者:91 人 文字数:103字 お気に入り:0人
とある村の話。山賊が狙っていたのは村の金銀財宝…ではない。田畑にも農道にも足跡一つ残っていない。外套を着ていて、顔は布で隠れていた。犯行の理由は不明。人気の多い 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:kei3 ジャンル:テンミリオン お題:傷だらけの列車 制限時間:15分 読者:77 人 文字数:149字 お気に入り:0人
雲が剥がれていく。この貨物列車の方が速度が大きいはずだ。…っつぅ、左腕の傷がずぎずぎと痛んできた。寒気がするような、それは出血しているんだから血の気が引いてるん 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:kei3 ジャンル:テンミリオン お題:大好きな声 制限時間:15分 読者:82 人 文字数:195字 お気に入り:0人
「海に向かって何か叫んでみなよ」「おーーーい」「ブロントのバーーーーーーカ」「まぬけーーーー」「ゴットハンドーーーー」「もにゅもにゅ!」「なんてティンク聞こえな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:kei3 ジャンル:テンミリオン お題:過去のクレジットカード 制限時間:15分 読者:74 人 文字数:176字 お気に入り:0人
チュルチュルチュル。そうめんうまいよな。鎧の中汗でびっしょりで、脇んとこにあせもできた。過去のクレジットカード…?確か森の城でミスリルの剣を買ったときに使ったか 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
礼拝堂の塑像 ※未完
作者:サトト ジャンル:テンミリオン お題:免れたカリスマ 制限時間:15分 読者:103 人 文字数:340字 お気に入り:0人
出ていくことは本意でなかった。ここに置いてもらった恩義を忘れるつもりはない。何より、妹を捨てていくような形になるのが歯痒い。テミの容貌は特別だった。二人膝を揃え 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:雨宮 ジャンル:テンミリオン お題:難しいサーカス 制限時間:15分 読者:114 人 文字数:910字 お気に入り:0人
まるでサーカスのようですね、と彼は言った。雪原に向かう途中の村での出来事であった。ジャングルの戦争を調停したお礼として、エルフのルファとアマゾネスのミドリが新た 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:テンミリオン お題:穏やかな夫 制限時間:15分 読者:382 人 文字数:839字 お気に入り:0人
オレはブロント。穏やかな夫として王国中を騒がす罪な男だ。先日、妻から買い物を頼まれた。「あんた、卵と小麦粉買ってきて。」ってね。だからオレは言ってやったんだ。「 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
君の惑星 ※未完
作者:りゅう ジャンル:テンミリオン お題:君の惑星 制限時間:15分 読者:355 人 文字数:388字 お気に入り:0人
「うわ、すげーな」 戸が勢いよく開いたと思ったら、すぐに驚嘆の声が飛び込んできた。この声はミドリだ。見なくてもわかる。「なんだこれ? 作ってんの?」 声は右に左 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:りゅう ジャンル:テンミリオン お題:どうあがいても彼方 制限時間:15分 読者:375 人 文字数:481字 お気に入り:0人
エリーの体がくらりと傾いで、頭から地面に倒れ込んでいった。「やめろエリス!」 駆け出しそうになったエリスにエルが檄を飛ばす。エリスは眼鏡の奥の瞳を一瞬泣きそう 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:りゅう ジャンル:テンミリオン お題:漆黒の闇に包まれし秋 制限時間:15分 読者:393 人 文字数:239字 お気に入り:0人
「秋は夜長」「漆黒の闇に包まれし秋の優美」「隣は何をする人ぞ」「背中合わせの名も知らぬ彼は一体何を思うのか」「柿食えば」「夕日の果実をかじってみれば」「鐘が鳴る 〈続きを読む〉

小伏史央の即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:小伏史央 ジャンル:テンミリオン お題:来年の祖父 制限時間:15分 読者:42 人 文字数:564字 お気に入り:0人
平成最後の夏なのは、魔王城でも同じこと。偵察から帰ってきたウィスプが、来年改号することを知らせたのだ。「これほど重要な情報、探し出すのは困難だっただろう。褒め 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 ジャンル:テンミリオン お題:とんでもない海辺 必須要素:十字 制限時間:15分 読者:48 人 文字数:814字 お気に入り:0人
「私モーゼになろうと思うんですよー」 そう言ったのは毎度おなじみテミさんだ。テミさんは思いついたことを行動せずにはいられない活動的な僧侶さんだ。たまに倫理観の崩 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 ジャンル:テンミリオン お題:間違った借金 必須要素:イタリア 制限時間:15分 読者:52 人 文字数:719字 お気に入り:0人
「私、ワールドカップ優勝国はイタリアに賭けてたんですよね」「えっ」「借金までして賭けたんですよ。絶対に優勝すると思って」「でも予選敗退じゃん。というか賭けってお 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 ジャンル:テンミリオン お題:ひねくれた微笑み 制限時間:15分 読者:69 人 文字数:807字 お気に入り:0人
ブルースは変なところで笑う。 例えば私が仔犬を介抱してやると笑う。廃村に取り残された仔犬が哀れじゃないのか。それとも私がそんなに似合わないのかと、ねめつけるが 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 ジャンル:テンミリオン お題:遅すぎたコンサルタント 必須要素:リアルな描写 制限時間:15分 読者:96 人 文字数:587字 お気に入り:0人
討伐コンサルタントがやってくるらしい。なんでも、討伐隊を雇っている国相手に個人で話を持ちかけてきたらしく、国からの正式な通知を受け、討伐隊はその人物を受け入れ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 ジャンル:テンミリオン お題:フォロワーの投資 制限時間:15分 読者:102 人 文字数:974字 お気に入り:0人
「フォロワー投資制度というのを作ろうと思うんですよ」 意識高い系のテミさんが眼鏡をクイっとさせた。「はあ、というと?」「討伐隊内にもそれぞれ憧れの人や尊敬してい 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 ジャンル:テンミリオン お題:わたしの嫌いな教室 制限時間:15分 読者:92 人 文字数:273字 お気に入り:0人
この教室が好きだった。朝、登校すると必ずあなたが先にいて、窓際の席で本を読むあなたを一番に目にするのが好きだったから。 その金色の髪を朝の陽ざしになびかせて、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 ジャンル:テンミリオン お題:名前も知らない殺し屋 制限時間:15分 読者:70 人 文字数:469字 お気に入り:0人
家族を捨てて街を出て、今では立派な富豪になった。長く辛い労働と、成り上がりへの信念を掲げて、新しい街でひとり生きてきた。成功できるかは賭けだったが、可能性があ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 ジャンル:テンミリオン お題:かゆくなる信仰 制限時間:15分 読者:121 人 文字数:633字 お気に入り:0人
テミやクロウの信ずる神は、実体を持たない。それに比べ、アマゾネスの信奉する神には姿があった。花の冠を被り、森を着こんだ女神の姿。アマゾネスの神とは、大地の精霊 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 ジャンル:テンミリオン お題:小説の警察官 制限時間:15分 読者:86 人 文字数:840字 お気に入り:0人
「ピピー! 小説警察だ! お前の小説を検閲する!」 突然ブロントが部屋に押しかけてきた。私はちょうど趣味の小説を書いているところだったので、咄嗟に隠そうとしたが 〈続きを読む〉