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「アイツがやるなら俺だってやれる!」 ※未完

ガンッ、カッ、ガキッ、ギチギチギチ…

乾いた木が打ち付けあう音が鍛錬場にこだまする。返す刀に隙を突こうともそれを真っ向から受け止めつばぜり合いが続く。

「待て」
「ちっ」
「こら、愛染」

もう少し押せばいけるとでも思っていたのか、愛染国俊は審判役の歌仙兼定の声に舌打ちした。
もちろんそれをたしなめたのも歌仙だが、実力不足と見たわけではない。
刀剣男士には、体感として戦闘に対する知識や教養は刷り込まれているようだが、その利用配分はそれぞれの自由だ。
そして今は稽古中でありわざわざ崩すのを良しとするのが最良、という場面でもない。膠着状態は型として実に雅ではないからだ。

「力圧しも悪かーねーが、お前くらいの体格なら交わしてから懐で、こう、よっ」

対戦相手の同田貫正国は、木刀を短めに持ちなおし今しがた斬り結んでいた体勢からのコンパクトな胴切りを再現し愛染をみる。

「ふいをついた短距離で一撃のほうがいいんじゃねーの?」
「わ、かってるよ!」

ぶっきらぼうに返す愛染の苛立ちに歌仙は首をかしげた。

「どうしたんだい。何か心乱すことでもあったかな?」

己を律するという点で、試合形式の審判を採用した審神者の考えは特に間違いではない。
現にこうして心穏やかでない愛染を浮き彫りにすることができた。

小さく唸る彼を歌仙と同田貫はじっくりと待つ。
観念したのは愛染のほうだった。

「この間、太鼓鐘と同じ隊で出陣してさ…」
「ああ、あいつか」
「アイツ、すっげー早い動きで敵を切り倒して、腕なんか阿修羅みたいにいっぱいあんじゃねーかってくらい…」
「ううん…しかし、君と彼では

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