ジャンル:テニスの王子様 お題:黒いアレ 制限時間:30分 読者:37 人 文字数:1430字 お気に入り:0人

忍足侑士と幽霊のアレの倒し方

(オリキャラ居るよー)

【忍足侑士と幽霊とのあれやこれ】

U-17の合宿所にて忍足侑士は散歩をしていた。
片手には雑誌を持っている。この雑誌はU-17の施設にあったものだ。無料配布されている通販雑誌であるが、

『暇そうですね。ユーシ』

(寝付きが速いんやて……俺の部屋)

知っています、と忍足にしか聞こえない声がする。
幽霊(レームレ)。
去年、電車の事故に遭いかけた忍足と出会い、魂の半分を共有している存在だ。そうなったのは事故の影響らしいが、
見た目は二十代ぐらいの青年で柔和な笑みを浮かべている。
合宿所は四人一組の相部屋なのだが、忍足の部屋は神尾アキラと従兄の忍足謙也とリチャード・坂田だが、
この部屋のメンバーは忍足が謙也と親戚だから入れられたような気がしないでもない。

『散歩は控えめに。明日も速いんですから』

解っている、と忍足は心中で返し、自室に戻ろうとした矢先、

「うわあああ!!」

通りかかった部屋から悲鳴が聞こえた。

「今の声……切原……?」

『……海藻頭の彼ですか』

海藻頭。と幽霊が表現する。おかしくなり笑う前に部屋の扉が開き、そして、



「で、お前、黒いアレを倒したら、さらに悲鳴があがったと?」

「すまんなぁ。反射的に倒して……」

忍足は跡部景吾と逢っていた。別の部屋にて事情聴取中だ。

『僕が悪いんですけど』

(お前は悪くないわ。幽霊。部屋の片付けしとらん。ワカメが悪い)

こうなった原因は切原赤也にある。切原赤也は桃城武、海堂薫、財前光と同室であり、切原は切原で
部屋で間食ばかりとしていたらしい。お菓子の食べかすが残っていた。
それによって出たのだ。アレが。
黒いあの生き物。ゴキブリだ。
部屋に出たため切原は叫び、桃城達他の二年にも伝播し、部屋のドアが開けられ、
ゴキブリも部屋を出たときに忍足と出くわし、忍足はそのゴキブリを見てから、危険となったとき、
『手を借りますよ。ユーシ』
と幽霊が忍足の腕を動かして雑誌も動かして、手際よくゴキブリを叩いた。
殺したのである。
倒したでもいい。
余りの手際の良さに二年組は黙り、忍足は忍足で雑誌を持ち上げたら大惨事と考えたら、
さらに切原が叫んだ。

「切原の奴は、真田に怒られて部屋の片付け中だが、海堂とか潔癖らしいけど、出るもんなんだな。あれ」

「出るらしいなぁ……俺も部屋の片付けは気をつけんと。アレは一匹おったらその倍おると想えみたいな」

「恐ろしいな……」

跡部が言う。あの生き物を好きな者は百人居れば一人居れば良い方だと忍足は考える。

「すみません。忍足さん、アレを倒してくれたのに叫んで……」

「赤也!! 食べこぼしも今度はちゃんと片付けるのだ」

切原と真田が来て、切原が謝ってくれたが、アレに叫ばない者は居ないと言うか、なんというか、
真田によって片付けが厳命されている。

「財前が余りの倒し具合に動画にして、アップしたって」

「せんといてや……」

忍足は頭を抱えた。こういうのは許可が欲しい。

「またゴキが出たときは忍足先輩に」

「赤也!!」

『……数匹はどうにか出来ますが、さすがに何処かの漫画やゲームのような大……』

(やめんか。幽霊。さすがに俺も気分が悪いで)

忍足は幽霊を止めつつ、真田が赤也にげんこつを降ろす様子を確認しながら、
想像を振り払うように深呼吸をした。


【Fin】

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