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Diva ※未完

 毎年恒例、イタリア全土のマフィアの幹部が顔を合わせるパーティーには、それぞれ最も上物の女を連れてくるのが仕来りだ。ある者は国一番の美女を、ある者は極東から連れ去ってきた幼女を、またある者は大富豪の娘を。そうして互いに牽制しあい、己の力を誇示しあう。女の格がボスの、ひいては組織の格なのだ。
 さて、イタリア最有力ファミリー、ピーノのドンの女とは。

「いい、イチ?絶対に僕から離れないで。わかった?」
「わかってるって。それ、もう100回は言いましたよ」
 その飄々とした態度に、僕は何度目かわからない溜息をついた。ここは魑魅魍魎が跋扈するイタリア裏社会の縮図の場。一応、非武装地帯ということになってはいるが、いつ抗争が始まってもおかしくない。そんな危険な場に愛しのgattoを連れてきたのは、それが彼の希望だからだ。いや、希望なんて可愛いもんじゃない。あれは脅しだ。イチマツさんの隣は俺のでしょう、と、もし俺以外をつれていくなら、そいつを新しい恋人と見なす、もうさよならだ、と言われて断れる人間がいるものか。彼のいうそれは決して冗談じゃないのだ。こんなことで破局なんて、馬鹿らしいにもほどがある。
「Ciao,ドン・イチマツ。ご機嫌麗しゅう」
 するり、気配を殺した男が話しかけてきた。こいつは敵対組織のドン・フランソワ。コルシカ島に居を構えるファミリーだ。イチに会わせたくない男No.1の登場に、心の中で盛大に舌を打ち鳴らす。
「Ciao,ムッシュー・フランソワ。楽しんでいらっしゃいますか?」
「えぇ、もちろん。美味い食事に見目麗しい美女。いやはや、皆さん流石ですな。して、ドン・イチマツ、そちらのladiesは……」
 蛇のような目がいやらしくイチの体を這いまわる。反射的にイチを背後に隠そうとしたけれど、そこで黙っているイチではない。ぐい、むしろ僕を押しのけて、睨みつけるように前へ出た。
「どーも、おっさん」
「イチ!」
「Ossan? イタリア語も話せないのか?ドン・イチマツ、あなたともあろう方が、一体全体どうなされた?こんなに程度の低い女を連れてくるなんて」
 頭がカッと熱くなるのを感じた。イチを侮辱されるのは辛抱ならない、あぁだけど我慢、我慢だ。ここで騒ぎを起こすのは得策じゃない。なんとかこの場を離れようと、口を開いたそのとき。
「ごちゃごちゃうるさいな」
 すぅ、イチが息を吸った。そしてその口から流れ出したのは、この世の者とは思えない旋律。深く、伸びやかに、そして魅力的に。その場にいた誰もがイチに目を奪われる。
「あは、やっと静かになった

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