ジャンル:Re:ゼロから始める異世界生活 腐向け お題:アブノーマルな逃亡犯 制限時間:4時間 読者:24 人 文字数:2572字 お気に入り:0人

【アヤマツ√】スバオト【R-18】 ※未完








【その1】
 相手が動く度に、身体が震える。ゾクゾクと体内を駆け巡るのは、圧倒的な快楽、とでも言えばいいのか。僕からすれば、逃げ出したくて仕方がない恐怖が、波のように襲ってくるように感じるのだが。
「またナカ締まったけど……そんなに気持ちいいわけ?」
 そう上から聞かれ、だが残念ながら答えられない。普段なら喘ぐ声も、彼の前では出せずにいた。そんな僕をどう思ったのか、彼はしばし動きを止めた後、大袈裟に僕の身体を揺すって、
「ぁアああ"!?」
 ナカを大きく搔き乱した。油断していたためか、途端に声が漏れる。それを見て彼は鼻で笑った。
「男のくせに、女みてぇ」
 今頃、冷めた瞳でこちらを見つめていることだろう。確認することが怖くなり、僕は視線を逸らす。
 ひたりと、触れられた頬が熱くなる。それがまた、新たな恐怖を生み落とすかのようで。
 他の人には芽生えない感情だ。いつもならば、これくらいのことは平気なはずなのに。どうしてか目の前の彼には普段以上の感覚と、今までに感じたこともないような気持ちが溢れてくる。
 吐きそうなくらいに胸が締め付けられた。こんな感情はいらないんだと。身体が拒絶している。
 律動を激しくされ、ナカの擦れる感覚が気持ち良くて。泣きそうになった。
 早く終わってください--。
「なぁ」
 声をかけられ、視線を向けた。いつもの少年が、いつもの三白眼の瞳で、こちらを見ている。顔を近づけられ、耳元で囁かれた。
「--今、どんな気持ち?」
 心底愉快そうな言葉が、脳内を走り回る。弄ばれている気持ちが、どこか取り残されているようで、孤独感が増した。
 ギュッと抱きしめられて、胸が熱い。--ああ、ダメなのに。
「あなたって……すごく卑怯です……」
「そうか? んなことねぇだ、ろッ」
 乱暴に奥を突かれて、ビクッと大きく身体が跳ねた。頭が真っ白になり、声も出ない。ぐったりと身体の力が抜けて、肩で息を繰り返す。
「え? お前もしかして、イッたのか?」
 そう言われて下を見れば、確かに射精していた。ぼんやりと考える。
「マジか。ケツしか弄ってねぇのに……」
 馬鹿にしたような、それでいて呆れと軽蔑を含んだような声が聞こえた。
 恥ずかしさのあまり耳を塞ごうとすれば、その手首をとられてしまう。チラリと睨みつければ、少年はニヤリと笑っていた。
「あぁ、うん。今のアンタの顔、すんごく--そそられる」
 ペロリと舌なめずりするその仕草が、やけに大人っぽいのに。そうして僕は気付いた。彼の瞳に映るのは軽蔑と、子供が新しいおもちゃを見つけたような好奇心で、満ち溢れた。
「ぁっ……」
 小さく声を洩らす。胸が高鳴り、興奮する。そうなってしまえば、もう止めることは困難だった。
 何度も何度も突き上げられ、イッたばかりの身体には耐えきれない刺激が与えられる。そのせいでギュッと彼の陰茎を締め上げれば、ナカで形が浮き出るように分かってしまい、主張するものを余計に意識してしまう結果がもたらされる。まさに悪循環。
 声は既に抑えが効いておらず、また絶頂を迎えるのも、時間の問題だった。
 まったく容赦がない。そんなことを思っていれば、ペロリと頬をなめられた。
「んぁ"っア"」
「ふ……しょっぱ」
 どうやら無意識のうちに、僕は涙を流していたようだ。どういう意味での行為なのか。じっと見上げていれば、限界が近いと悟り、彼は動きを早めた。
「い"! ちょっ」
「ほら、イけよ」
 グッと、イイところばかりを突いてくる。抵抗する力は、すでになくなっていた。普段なら事務的にやる行為が、いつの間にかクセになりそうだ。
 ……もう戻れないと、この時僕は悟って。
 そうして喘いでイく瞬間に、彼は僕を見下ろして、小さく呟いた。



「--ヘンタイ」





【その2】
 声をかけられた路地の裏。現れたのは、あの『お客様』だ。
「本日は、どのようなご用件で?」
 そう問いかける。その日は、非常に気分が良かった。どこか愉快な気持ちでいれば、お客様に手を取られた。少し驚いて彼を見ると、どこか真剣な瞳で見つめられる。お客様は手を震わせ、言葉を紡いだ。
「あれ、出してくれ……」
「アレって……なんですか?」
 首をかしげてもう一度聞く。すると彼は、どこか煩わしそうに顔を顰めて、すでに悪い人相を更に凶悪にしてみせた。
「とぼけるなよ。いつものアレ、頼むから……」
 そう言われ、考えるように顎に手を当て、俯く。お客様がジロリと睨んでおり、仕方なしにと、頷いた。
「分かりましたから。場所だけでも変えましょう?」
 手を取って引っ張れば、大人しくついてくる。お客様が何を考えているのか分からぬまま、二人で別の場所へと移動。
 辿り着いたのは、ずいぶんとボロい宿だ。お金はお客様が持つことになっている。目的さえ果たせればどこでも良かった為、どんな場所であろうとも、二人とも気にしたことはなかった。
 部屋の奥へと行き、服を脱ぐ前にベッドへと押し倒される。
「あ、ちょっと……」
 困ったように言うが、彼は気にしない。急かすように見られて、小さく溜息を吐いた。
「どうぞ」
 差し出したのは、小瓶に入った桃色の液体だった。お客様はそれを受け取ると、何のためらいもなく口に含む。ボンヤリと呑み込む喉を見ていると、突如口付けられ、口の中に残っていた液体を流し込まれた。
「んっ……」
 じわじわと、身体が熱くなる。液体の正体は、即効性の媚薬だ。
 舌が差し込まれ、遠慮なく絡める。互いに息が荒くなり、興奮していることが伝わってきた。そっと首に腕を回し、何度も角度を変えて口づけを繰り返す。しばらくして顔が離れ、お客様は首筋に顔を埋めながら、服を脱がしていった。
「最近……、やけに来ますね……」
 素肌がさらされ、その言葉にお客様は顔を上げる。
「なんのことだ?」
「あなたこそ、おとぼけになるのですか?」
「そういうわけじゃねぇよ」
「でも最初は嫌がっていたでしょう?」
 すると、お客様の動きが止まった。そうしてムッとした顔をすると、彼はぶっきらぼうに呟く。
「別に。対した理由はねぇよ。単なる性欲処理だし」
「そうですか……」
 

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