ジャンル:IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 お題:宿命の朝日 制限時間:15分 読者:55 人 文字数:422字 お気に入り:0人

会いに来たぞ

絶叫と悲鳴、世界崩壊の足音が遠のき。一定の間隔で波紋を作る雫の囁き声が鼓膜の奥に入り込む。
閉じていた瞼を開け周囲を見渡す。鼻につく汚水の匂いがするものの、まだ腐敗臭は少ない。青白い光が薄暗い貯水槽の底を照らし出す。うず高く積まれた瓦礫の山。不安定な足場に気を付けながら下りれば肩を数度叩かれた。
「あそこから”奴”がもうじき現れる」
潜めた声色が物語る。此処は過去の世界。掛け替えのない弟が悲しい目に遭う前の、世界。足元に溜まる水たまりなぞ気にせず派手に飛沫を上げ奈落の口を覗き込んだ。暗い暗い闇の底。目視出来ないが確かに何かが蠢き這い上がってくる気配を感じた。
ぺたりぺたり。壁に手を置き張り付く音が上がってくるにつれやおら後退る。程なくして白い手袋を付けた手が縁に掛けられた。
「さて。此処で息の根を止めなければ、っと。もう分かってるか」
我が物顔で子供たちを、最愛の弟を喰らった憎き存在の顔が縁から覗くなり変わり果てた瞳の輝きが増す。

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チクチク目打ちの即興 二次小説


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作者:チクチク目打ち ジャンル:IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 お題:許されざる夜 制限時間:1時間 読者:62 人 文字数:1154字 お気に入り:0人
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