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紅茶は熱いうちに。

「オレンジペコさんっ!」

 この声はローズヒップさんですね。一体どうしたというのでしょう。普段にもましてどたどたと威勢良くやってきました。

 ローズヒップさんは私の前までやってくると、ガッと私の両肩を掴んでぶんぶんと前後に振り回します。

「どうして私に嘘なんてついたんですの!」

 ちょ、ちょっと待ってください。私がローズヒップさんに嘘をついた?一体何の話でしょうか。まったく見に覚えがないのですが。というか、ゆすられすぎて首が痛いです。いい加減放してはいただけないでしょうか。

「ちょ、ローズ、ヒップさん、おち、おちついて」
「これが落ち着いてられますか!ペコさんのせいで、私がアッサム様にめちゃくちゃ怒られたじゃないですの!」
「ええ……」

 私が何をしたというのですか。ローズヒップさんがアッサム様に怒られるなんて日常茶飯事でしょうに。それこそ日に3度は怒られているじゃありませんか。

「昨日のお茶会でオレンジペコさんが『良い紅茶は冷めても美味しいものですよ』って言てらしたじゃないですか」

 ああ、確かにそんな事をいった気がします。

「ええ、たしかに……」

やっと、のことでローズヒップさんががくがくゆするのをやめてくれました。ああ、頭いたい。

「だから私、昨日入れた紅茶を冷蔵庫に入れておいたんですの。カレーだって、一晩寝かせた方が美味しいでしょう?」
「うわぁ……」

まさか、それをアッサム様にお出ししたんじゃないですよね。

「そしたら、アッサム様がめちゃくちゃ怒り出したんですの……。もう、一時間も正座でお説教されましたわ」

そりゃあ、そうですよ。ものには限度ってものがあります。

「アッサム様に倉庫のお掃除を言いつけられたんですわ。ペコさんも手伝ってくださいまし!」

 ああ、なんで私が。
 
 ローズヒップさんが私の手を掴んで、ずんずんと引っ張っていきます。

 はあ、私は何も悪くないのに。

 「さあ、一緒に頑張りましょう!」
 「ええ……」








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