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ちょーなん

ある日突然耳が聞こえなくなった。

それはまるで誰かに耳を塞がれたかのように突然に。
ふっとおれの世界から音が消えた。
目の前で口をぱくぱく動かす弟は、唖然としているおれの顔を見て何かを言っているようだった。
何も、何も聞こえない。
声が詰まったように何も返せない。流石におかしいと思ったのか、怪訝な風に首をかしげている。
肩に伸ばされた弟の手がひどく弱々しかったのを覚えている。


気づけば辺りは薄暗闇に染まっていた。
くしゅんとくしゃみをひとつ。
肌寒さに夜の訪れを感じた。
誰も居ないこの居間は、とても、恐ろしく感じられた。
まるで、世界に一人取り残されたように。
ぶるりと身を震わせ深く息を吸い込む。
音の聞こえないこの世界ではおれの心の声だけがたった一つの支えだった。



違和感でしかなかった、静寂も数ヶ月たてば少しは慣れてくるものだった。
自分の声量も把握出来ず、弟を困らせてはいけないと手話の本を買った。
ページの分厚いメモ帳を買った。
照れくさそうに笑う弟の顔が見たかった。


気が狂いそうな日々の中、ひたすらなまでに精一杯に生きている。
耳を塞ぐ、誰かの手はそれはそれは優しかったのだという。

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