ジャンル:おそ松さん お題:幼い百合 必須要素:ガラパゴス諸島 制限時間:15分 読者:87 人 文字数:509字 お気に入り:0人

ちょーなん

ある日突然耳が聞こえなくなった。

それはまるで誰かに耳を塞がれたかのように突然に。
ふっとおれの世界から音が消えた。
目の前で口をぱくぱく動かす弟は、唖然としているおれの顔を見て何かを言っているようだった。
何も、何も聞こえない。
声が詰まったように何も返せない。流石におかしいと思ったのか、怪訝な風に首をかしげている。
肩に伸ばされた弟の手がひどく弱々しかったのを覚えている。


気づけば辺りは薄暗闇に染まっていた。
くしゅんとくしゃみをひとつ。
肌寒さに夜の訪れを感じた。
誰も居ないこの居間は、とても、恐ろしく感じられた。
まるで、世界に一人取り残されたように。
ぶるりと身を震わせ深く息を吸い込む。
音の聞こえないこの世界ではおれの心の声だけがたった一つの支えだった。



違和感でしかなかった、静寂も数ヶ月たてば少しは慣れてくるものだった。
自分の声量も把握出来ず、弟を困らせてはいけないと手話の本を買った。
ページの分厚いメモ帳を買った。
照れくさそうに笑う弟の顔が見たかった。


気が狂いそうな日々の中、ひたすらなまでに精一杯に生きている。
耳を塞ぐ、誰かの手はそれはそれは優しかったのだという。

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:ふじょし ジャンル:おそ松さん お題:つらい魔王 必須要素:ガラパゴス諸島 制限時間:15分 読者:650 人 文字数:1174字 お気に入り:0人
ガラパゴス諸島にいる動物たちはその特異性から一歩も島の外に出ることができないという。 僕たちはそんな外敵によって簡単に殺されてしまうようなガラパゴス諸島の生物 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
無題 ※未完
作者:穴虫 ジャンル:おそ松さん お題:気持ちいいにおい 制限時間:15分 読者:30 人 文字数:603字 お気に入り:0人
初夏の晴天。平日の昼間に良い年した青い男と黄色い男が、自宅の屋根でくつろいでいる。そばには取り込まれたばかりの洗濯物。母親に「暇なら手伝いなさいクソニート」と 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:よん@25話チョロおそありがとう ジャンル:おそ松さん お題:気持ちいいにおい 制限時間:15分 読者:43 人 文字数:398字 お気に入り:1人
チョロ松は家の前に立つと、微かに薫る匂いに近づいた。どうしようもなく、浮き立つような匂いである。はて、と思うが具体的に何と言われてもてんで出てこない。複雑に混 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
兄>弟=魚 ※未完
作者:穴虫 ジャンル:おそ松さん お題:愛、それは兄 制限時間:15分 読者:31 人 文字数:785字 お気に入り:0人
釣り堀である。いつもの何の変哲もない、今日はデリバリーコントもデリバリーされなさそうな、そんな穏やかな日和の中、おそ松とカラ松が並んで糸を垂らしていた。「ぶっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:穴虫 ジャンル:おそ松さん お題:アブノーマルな駄作 制限時間:15分 読者:32 人 文字数:389字 お気に入り:0人
酒だ。酒を持ってこい。おそ松が酒浸りのクズのようなことを叫びながらちゃぶ台に突っ伏している。チョロ松は真っ黒なテレビに映った己相手にメンチを切っている。カラ松 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:よん@25話チョロおそありがとう ジャンル:おそ松さん お題:汚い惑星 制限時間:15分 読者:37 人 文字数:610字 お気に入り:0人
惑星間奉仕活動従事の真っ最中である。不法投棄惑星G-031に降り立ったおそ松とチョロ松はスーパーカーボネティックヒバサミとメタポリエステルゴミブクロを手に船外 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:よん@25話チョロおそありがとう ジャンル:おそ松さん お題:許されざる小説家たち 制限時間:15分 読者:35 人 文字数:533字 お気に入り:0人
主人公はとても凄いと思います。何故なら僕にはできないからです。おそ松の率直な気持ちである。率直というのはつまり、夏休みの最後の日にこんな感想文など書いていられる 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
食パン ※未完
作者:お墓 ジャンル:おそ松さん お題:腐った耳 制限時間:15分 読者:33 人 文字数:346字 お気に入り:0人
「ねぇ」「……」「ちょっと」「……」「ねぇって」「……」またか。全くもって面倒。いつもこうだ。目の前で溶けたようにだらしなく寝そべっている赤い背中の、この……な 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はちこくん ジャンル:おそ松さん お題:苦し紛れの絵画 制限時間:15分 読者:115 人 文字数:472字 お気に入り:1人
一松が蛇口をひねると、肉塊が流れ出てきた。げえっと飛びのいた一松の目の前で、ばたばたと音を立ててシンクに跳ねる赤黒い流動体。これからも今までも水しか通すことが 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:おそ松さん お題:最後の寒空 制限時間:15分 読者:105 人 文字数:361字 お気に入り:0人
結んで といて 離れて十四松「 」彼女「 」その日は 冷える 寒空 だった 兄弟達は口々にこういった 「いけると思ったのにな」 その言葉を聞くたびに自分が悔し 〈続きを読む〉

はたか そャーすの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:はたか そャーす ジャンル:おそ松さん お題:汚れたむきだし 制限時間:15分 読者:67 人 文字数:331字 お気に入り:1人
肌に触れる冷えた空気に目を覚ましす。布団の隙間から入り込んでくる風は、空いた窓から吹き込んできているようだった。ちらりと時計を見やれば、時刻は2時を示していた。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はたか そャーす ジャンル:おそ松さん お題:許されざる喜劇 制限時間:4時間 読者:81 人 文字数:1596字 お気に入り:1人
おそ松兄さんが死んだ。チビ太の店からの帰り道、六人で並んで歩いていた時に突っ込んできた車によって殺された。たまたま隣を歩いていた僕は何が起きたかもわからず、おそ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はたか そャーす ジャンル:おそ松さん お題:幼い百合 必須要素:ガラパゴス諸島 制限時間:15分 読者:87 人 文字数:509字 お気に入り:0人
ある日突然耳が聞こえなくなった。それはまるで誰かに耳を塞がれたかのように突然に。ふっとおれの世界から音が消えた。目の前で口をぱくぱく動かす弟は、唖然としているお 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はたか そャーす ジャンル:おそ松さん お題:反逆の男の子 制限時間:1時間 読者:123 人 文字数:1829字 お気に入り:1人
幼い頃の行いを今になって後悔した。俺達が子供だった時、沼の噂が赤塚の街で広まっていた。噂の内容は、町外れの林にある沼には人魚がいるらしい、というものだった。今と 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はたか そャーす ジャンル:おそ松さん お題:来年の殺人犯 制限時間:30分 読者:141 人 文字数:3210字 お気に入り:0人
凍えてしまうような夜だった。赤い月が空に煌めき、霧の深い赤塚の街にひとつの影が怪しく動き回っていた。…しんぶんしっ!!外からの冷気に身体を震わせ冷えきった冷たい 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はたか そャーす ジャンル:おそ松さん お題:記録にない排泄 制限時間:1時間 読者:137 人 文字数:2135字 お気に入り:0人
白髪に染まっていく頭に不思議と底知れぬ恐怖を感じていた。弟達は何一つ変わってないのに、俺だけ白くなっていくのはまるで違う人間だと言われているようで怖くて怖くて俺 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はたか そャーす ジャンル:おそ松さん お題:何かの蕎麦 制限時間:15分 読者:165 人 文字数:1959字 お気に入り:0人
くぅ…と小さく鳴ったお腹に時間を確認してみればお昼をすぎた頃だった。もうこんな時間かと机の上に広がる消しゴムのカスを床に落とさないようにまとめゴミ箱に捨てる。軽 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はたか そャーす ジャンル:おそ松さん お題:春の整形 制限時間:30分 読者:156 人 文字数:1211字 お気に入り:0人
「あの時やめていればなぁ…」とぼとぼと帰り道を歩くおそ松は小さく呟いた。お昼時に、見切り発車で家を飛び出して駆け込んだパチ○コ屋では勝つことが出来たのだか調子に 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はたか そャーす ジャンル:弱虫ペダル お題:哀れな耳 制限時間:15分 読者:138 人 文字数:412字 お気に入り:0人
僕が小学生の時、道行くおじさんに君にはきっとこれが似合うよって渡された小さな箱。なんで僕にくれるの?と聞けば、私はねサンタクロースなんだよって教えてくれた。君は 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はたか そャーす ジャンル:おそ松さん お題:去年の行動 制限時間:30分 読者:171 人 文字数:804字 お気に入り:1人
寝れない日が続き、その代わり日中ぐーすか眠っていたがだんだんと起きてる時間の方が多くなっていった。数十分くらいの感覚で目が覚めたり、眠っていても眠っている感じが 〈続きを読む〉