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討伐コンサルタント

 討伐コンサルタントがやってくるらしい。なんでも、討伐隊を雇っている国相手に個人で話を持ちかけてきたらしく、国からの正式な通知を受け、討伐隊はその人物を受け入れることになった。
 といっても、もうここは雪原だ。魔王城はもはや目と鼻の先。遠方はるばるやってくるのを、いちいち待っているわけにもいかないから、ブロントはその人物を待たずに進軍することを決定した。まあつまり、受け入れはするが、採用するとは言っていないってわけだ。帰りに合流して拾ってやればいいだろう。
 10人からなる精鋭の討伐隊。隊長ブロントによる冷静な指揮と、統率の取れた動き。あっさりと彼らは、魔王城を制圧することに成功した。
「ま、コンサートだかタルトだか知らねえが、そんなもんは俺たちにゃあ必要なかったってことだな」とはジルバの言。誰もが彼の言葉に頷いた。直後、どす黒い魔力を感じ取るまでは。
 倒したはずの魔王が、闇の塊となり、汚れた声を発する。「ナンドデモ……」と。
 そして気が付くと、討伐隊員はみな、南方、国に最も近い(魔王城と最も離れた)草原に立っていたのだった。
『やあやあやあ。おかえりなさい』
 天から声がする。
『私が討伐コンサルタントのプレイヤーです。魔王がまた蘇りましたので、今後は私が指揮をとらせていただきます』
 果たして討伐隊たちゲームの住人は、リアルの奴隷となったのだった。

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