ジャンル:血界戦線 お題:出来損ないの小説家 制限時間:30分 読者:121 人 文字数:1644字 お気に入り:0人

血界戦線

(オリキャラ居るよー)

【ライブラのとある日】

その日、レオナルド・ウォッチがライブラの執務室に入るとソファーでエルセリーザ・ディライトが
仰向けに寝そべりながら小説を読んでいた。

「エルセリーザさん、小説とか読むんですね」

「暇だし。ウィスタが読んで放り投げたの。あったから」

ウィスタはウィスタリア・ディライト、エルセリーザの義妹だ。この二人は義理の姉妹で、
レオナルドがライブラに所属するより前からライブラに居た。

「面白いんですか?」

「とても微妙……何か挟むものない?」

眠そうにエルセリーザは欠伸をしている。
レオナルドはエルセリーザに問われて、つい先ほど受け取ったピザ屋のチラシを渡す。
バイト先のものだ。ありがと、と彼女は返すと適当に本に挟んだ。

「栞代わり……」

「本は何でもそれなりに扱えってアルが昔、怒ったんだよね」

「帰宅しました。義姉さんとレオナルドさん、今、お茶を淹れますわ」

ドレスのような衣装……ロリータ衣装と言うらしい……を着たウィスタリアが木漏れ日のような微笑と共に
部屋に入る。戦闘要員であるエルセリーザに対し、ウィスタリアは事務担当だ。
ウィスタリアも魔術というか不思議な術は使えるらしいがぽんこつというかいまいち役に立たないとか聞いている。

「この本、そんなに面白くなかった」

「でしょうね。私もそう想うというか」

「個人の趣味を投影しすぎ」

「義姉さん、レオナルドさん、モカで良いですか」

エルセリーザは起き上がる。ウィスタリアがモカを入れると言っていたのでレオナルドとエルセリーザは
頷いた。ウィスタリアが淹れる飲み物も美味しい。
ライブラで飲み物を入れるのが一番上手いのはギルベルトだが、ウィスタリアのも美味しい。
レオナルドは興味本位でエルセリーザの側にある本のタイトルを読んだ。

「冒険物なんですね」

「そう」

「でも、エルセリーザさん、本とかで読まなくても冒険とかしてるんじゃ……」

冒険と括ってしまったがライブラに入る前のエルセリーザも冒険というか魔術関係のトラブルを
解決していたというのを聞いている。それをいうとライブラの戦闘員系は元から
そんなことをしていたようだが。

「娯楽かな。実際、ヘルサレムズ・ロットなんて魔界都市紐育だし」

「魔界都市」

「人捜しの煎餅屋が人形の娘やデブや美形の医者とかと関わりつつ事件解決」

「なんですか。それは」

「日本にそう言う小説があったんですの」

小さめのカップに入れたモカをエルセリーザは人数分持ってきた。和やかな時間がこれから
続きそうだったが、

「何か飲ませろっ」

「煩いです。ザップさん」

速攻でザップが入ってきてレオナルドの前に置いたカップを一気飲みして吐きそうになっている。

「それ、各自で砂糖入れるから」

「皆、来ているようだな」

「おそろいのようで」

「帰ったよ」

エルセリーザが冷ややかに言う。
モカだ。コーヒー豆をとても細かく挽いて専用の器具であるマキネッタに押し込んで、
水と熱で抽出したものである。エスプレッソ家庭版のようなものだ。
ザップが口を押さえている中で、ライブラリーダーのクラウスと副官のスティーブン、クラウスの執事である
ギルベルトも部屋に来る。

「ギルベルトさん、口直し。コイツが不味いもんいれて……」

「砂糖を入れない貴方が悪いんですっ。それにこれはレオナルドさんのでした!」

「……私の飲む? レオナルド」

「エルセリーザさんに悪いですよ」

ギルベルトに訴えるザップに叩きつけるようにウィスタリアは叫ぶ。
エルセリーザは砂糖をいくつか入れたカップをレオナルドに差し出していたが、レオナルドが遠慮していた。

「皆にお茶を」

「かしこまりました」

「手伝います」

「君、レオナルド君に甘いよね」

いつもの日常。
そしてお茶会が、これから、始まる。


【Fin】

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