ジャンル:ファイアーエムブレム聖魔の光石 お題:美しいブランド品 制限時間:30分 読者:54 人 文字数:817字 お気に入り:0人
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きみのための

 王侯貴族のもとに献上されるものというのは、大体は有名なブランド、もしくは職人のものである。ラーチェルがこれまでに受け取ってきたものも、その例に漏れずロストン国内や他国の著名な銘柄のものであった。それらはさすがと言うか当然というか、質デザイン共に優れている。
 けれど、良いものだと思うのとはまた別に、自分の好みかという問題がある。以前貰った胸元が大きく開いた真っ赤なドレスは自分の新緑の髪とどうにも合わなかったし、この前の大ぶりな宝石がついたネックレスは、あまりにも重すぎて身に着けられるようなものではなかった。
 それでもにこりと笑って受け取るというのが義務というものだ。そして受け取った以上、一度は身に着けるのが礼儀というもの。たとえそれが似合わないドレスであろうと、首がちぎれてしまいそうなほど重いネックレスであっても。

 正直に言うと、「あの」ヒーニアス王子がドレスを寄越すと言ってきた瞬間、また扱いに困るものが増えると瞬間的に思ったのだ。フレリア王家お抱えの職人に仕立てさせたこれ以上ない作品、つまり自国自慢の一環としてわざわざ贈ってくるものが自分の趣味に合うとも思えない。きっと彼の国のつつましやかな女性を想定して作られたであろうそのドレスが、華やかな自分の雰囲気に合致するはずもない。
 ――そう、思っていたのに。
「……な、なかなか、やるじゃありませんの」
 胸元にあしらわれた花の意匠に、ふわりと広がった裾はなかなかどうして好ましい色合いは淡い緑で自分の髪の色にも合っている。
 端的に言えばそう、とても好み。
「当然だ。我がフレリアが誇る職人が作り上げたものだからな」
 自信満々に言うヒーニアス王子。ちょっとだけ悔しい。
「そして何より」
 王子が手を取り、恭しくくちづける。突然のことにきょとんとする自分に、やさしく笑いかけて、そして言う。
 
「君に似合うようにと考えて、私がデザインしたものなのだから」

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