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今回も駄目だった

※ゲーム本編前
※さんすた


底から駆け上がる熱風に、皮膚なんて存在していないのに暑さを感じて手で仰いだ。スカスカのこの骨の手で仰いだところで、そよ風すら発生しないけれど。

「本当に、あそこに行くのか?」

眼下に広がるのは灼熱の海。ほぼ無限の熱を生み出す、地下世界の更に地下に広がるマグマの海のその一部。オレと博士は、この熱を利用した発電施設であるCOREから、この海を覗き込んでいた。

「ああ、私はあそこに行かないと行けないからね。……怖いならいいんだよ、君は来なくても」
「アンタを独りで行かせるわけ、ないだろ」
「そうか。……君は、本当に私を甘やかしてくれるね」

繋いだ手が、震えていた。ああ、飄々として見えるけれど、本当はこの人も怖いんだ。薄っすらとかいた汗をシャツの袖で拭って、博士は一歩、崖に近付いた。誤って落ちないように設置されている柵はとっくに乗り越えている。後は、ただ歩を進めて、そして、ここから飛び込むだけだ。

「サンズ君」
「何?」
「どうして、君はこんな所まで、ついてきてくれるんだい?」
「そんなの、アンタと一緒に居たいからに決まってるだろ。この世の果てでも、死後の世界でも、アンタがそこに行くっていうなら、オレはアンタと一緒に行くよ」
「そう……そうか。……そう、か」

ポタリ、と雫が落ちて来るのを感じた。見上げれば、初めて見る博士の涙。声をあげず、博士はただ静かに涙を流していた。一歩、また博士が海に近付く。オレもそれに従って、博士と手を繋いだまま、海に近付く。

「サンズ君」
「何?」
「……私は、君に謝らないといけないことがあってね」
「今言うことか?」
「今でないと、言えないことなんだ」
「へえ。……それで?」

急に、繋いだ手が解かれた。そしてそのまま、押される。バランスを崩して、その場に倒れ込んだオレに、博士は言った。

「ここから先は、私一人で行くよ。期待を持たせて、すまない」

博士が崖から身を乗り出し、海に飛び込んだ。待てよ。なんで。なんで。

「今度こそ一緒に行こうって、約束したくせに」

何度繰り返しても、博士は一人で落ちていく。オレはそれを見送るしかできない。

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