ジャンル:ガールズ&パンツァー お題:せつない作品 制限時間:15分 読者:147 人 文字数:1516字 お気に入り:0人
[削除]

バカめ。騙される奴が悪い。

「はぁ……はぁ……」

ここまでくれば大丈夫。

たった数分走っただけなのにこんなに息が切れるなんて、ちょっと運動不足でしょうか?

装填のために腕立て伏せは欠かしていないのですが、どうも持久力は向上していない、どころか衰えているようです。

ですが、その課題はまた後日。今はなんとしても逃げ切らなくてはいけません。

ダージリン様に捕まりでもしたら……それはそれは恐ろしい結末が待っているのです。

「どうしたの?オレンジペコ?」
「うわっひゃい!……あ、ああ、ルクリリさんでしたか……」

私に後ろから声をかけてきたのはルクリリさん。一つ年が上の、サイドテールの似合う大人っぽい先輩です。

「驚きすぎよ。何かあったの?」
「いや、ダージリン様が……ですね……」

ダージリン様がすべての原因です。あの人、いきなりアイドルをやるとかいいでして、どこから持ってきたのか超絶フリフリのアイドル衣装を私に着せようとしてきたのです。

ご自身はプロデューサーをするそうで、ターゲットになったのは私とアッサム様。

ですが、私はあんな服を着て歌って踊るなんて絶対に耐えられません。大洗のアンコウ踊りの方が……まだ、ましかどうかはわかりませんが、いい勝負だと思います。

とにかく、死んでもやりたくないと意見が一致した私とアッサム様はダージリン様からの逃走を図ったのです。

全力疾走で逃げて逃げて、今に至るというわけです。

「ということでして……」
「あー……、あんたも大変ね」

ルクリリさんもこめかみを抑えて、私に同情の言葉をかけてくださいます。

先輩であるルクリリさんは、私より一年多くダージリン様とお付き合いがありますので、その辺の苦労はみにしみて知っているのでしょう。

「いいわ、しばらく匿ってあげるわ。どっか学校の隅でジュースでも飲んでましょ。おごってあげるから」
「え!?いいんですか?」

思いもよらぬ助っ人の登場に、私のテンションが若干復活します。これでにげのびる道が少しは見えてきました。

「じゃ、行くわよー」

そういってルクリリさんが私の肩に手を回します。

それはもうがっしりと……。

「ルクリリさん?」

ルクリリさんはにこにことわらいながら、私の肩に回した手に力を込めます。

「バカね……。簡単に人を信用しちゃダメよ?」
「なっ、ど、どういう……」
「ダージリン様ー、ペコを確保しましたー!」
「え、ちょ、裏切りですか!?」

ルクリリさんが呼びかけると、先の衣装を手に持ったダージリン様が物陰から現れました。

「ごめんねぇー。ペコを捕まえないと、私があれを着ることになるのよ。流石に、この歳でアレはきついでしょ?」
「そんな!?一つしか変わらないじゃないですか!」
「やっぱ、若い子の方が似合いそうじゃない?あのフリフリ」

にこやかに、一歩一歩ダージリン様が近づいてきます。私に衣装を見せつけるように大きく広げながら。

「離してください!ホントに!ルクリリさん!」
「ぺこ。そんなせつない顔しないの。あんたはアイドルなんだから。笑わないと良いアイドルにならないわよ?」
「どなたのせいだと思ってるんですか!?」

ついにダージリン様が私の目の前にやってきてしまいました。

「さ、着替えましょう、オレンジペコ」
「い……嫌で」
「全部このダージリンPに任せなさい。貴女を私の最高傑作にしてあげるから」
「ひぃ……」

そんなせつない作品、誰がなるものですか!

「ま、安心しなさい。どんな悲しい結末になろうと、私だけはお腹を抱えて大爆笑してあげるから」


ルクリリさんのばかぁ!



同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者: ジャンル:ガールズ&パンツァー お題:8月のところてん 制限時間:1時間 読者:86 人 文字数:3158字 お気に入り:0人
「店長おすすめ定食一つ」「店長おすすめ定食一つ」 灰山と左衛門佐の声が被り、人差し指のポーズもダブったが、特にこれといった反応は示さない。二度三度、四度以上も重 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: ジャンル:ガールズ&パンツァー お題:シンプルな天井 制限時間:1時間 読者:97 人 文字数:3213字 お気に入り:0人
電気はつけたまま、ベッドに身を預けながらで、ルクリリは能面を保ちつつ黙ったきりだった。 ――あえて、大きくため息をつく。 あと少しで、あいつがこの学園艦から姿 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:松田さんかく ジャンル:ガールズ&パンツァー お題:ゆるふわな小説上達法 制限時間:30分 読者:220 人 文字数:745字 お気に入り:0人
「…ああああああああもう!!!!」夜の10時頃のアンツィオ高校学生寮、小鳥も眠る静かな夜に突然響き渡る絶叫にも似た悲鳴…というか悲鳴にも似た絶叫。寮生のペパロニ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:楢茶㌠ ジャンル:ガールズ&パンツァー お題:夜の家 制限時間:30分 読者:376 人 文字数:815字 お気に入り:1人
独り身の私にこの家は広すぎる。そう思うようになって一ヶ月が過ぎた。母が引退を表明し、私が家元を正式に継ぐことになった。妹は勝手気ままに生きているので仕方のないこ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Hal ジャンル:ガールズ&パンツァー お題:かっこ悪い汗 制限時間:30分 読者:306 人 文字数:1475字 お気に入り:0人
お嬢様、と言えば聞こえはよかった。戦車道を歩み始め気づけば高等部最高学年になっていた。常に優雅で慌てずいかなる状況でも汗一つ書かず対処する。それが私の戦車道で 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:楢茶㌠ ジャンル:ガールズ&パンツァー お題:熱いサイト 制限時間:30分 読者:415 人 文字数:1008字 お気に入り:0人
私はその小窓から世界を見る。平凡な女子の肉体では見えない格別な世界に魅せられて、砲手を務めてきた。 高校生最高精度のスナイパーなどと言われることもある。それは 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:楢茶㌠ ジャンル:ガールズ&パンツァー お題:少年のピアノ 制限時間:30分 読者:583 人 文字数:1092字 お気に入り:2人
幼いころに聴いたピアノの音を覚えている。 ピアノといっても、大仰なコンサートやパーティではなくて、実家のお屋敷で聴いたものである。 私の実家はそれなりに大きな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:楢茶㌠ ジャンル:ガールズ&パンツァー お題:マンネリなモグラ 制限時間:30分 読者:470 人 文字数:1106字 お気に入り:2人
好きです、とも付き合ってください、とも言った覚えがないのだが、いつの間にか沙織とその、何だ。恋人のような関係になっていた。 時折睦み合うことはあれど、平時は極 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:不見湍@あの子 ジャンル:ガールズ&パンツァー お題:私と湖 制限時間:30分 読者:352 人 文字数:1664字 お気に入り:1人
エリカさんは不愉快そうに大きくあくびをすると、靴を脱いでぱしゃぱしゃと湖に両足を浸しました。月の光にゆらゆらと濡れる水面に、エリカさんの白い足がそっと降ろされ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:いいぢま㌠ ジャンル:ガールズ&パンツァー お題:愛の月 制限時間:30分 読者:342 人 文字数:821字 お気に入り:0人
「月が綺麗ですねって言葉、あるじゃないですか。意味、知ってますか?」「ああ──うん。I love youの日本語訳だったっけ」 隊長の引き継ぎ業務は思っていたよ 〈続きを読む〉

匿名さんの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:undertale お題:東京のあそこ 制限時間:4時間 読者:2 人 文字数:3229字 お気に入り:0人
* 全てランダムにしたら四時間の必須要素無しにになりました。そりゃあ簡単に書き終わりますよね。*オイラ→俺sansになってます。オイラ出来ない。「へぇ、東京タワ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:東方Project お題:そ、それは・・・コメディ 必須要素:高校受験 制限時間:4時間 読者:8 人 文字数:591字 お気に入り:0人
カリカリカリなぜだろう受験となると今まで勉強したことが飛んでいく。(クソッ、今までの努力は何だったのか。何なんだよ、、、、クソォ!!!!)だめだ。冷静になれ。そ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:FGO お題:たった一つの夜中 制限時間:30分 読者:51 人 文字数:753字 お気に入り:0人
どうしても、寝付けない夜だった。ベッドに潜り込んではや二時間。目は冴えたままだった。 眠れなくなるほどの悩みがあるわけではないし(いや、いつまでたっても貯まら 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
つかれた ※未完
作者:匿名さん ジャンル:ツキウタ。 お題:めっちゃ流刑地 制限時間:30分 読者:10 人 文字数:317字 お気に入り:0人
めのまには隼の部屋の扉。なかなか起きてこないアイツを誰が起こしに行くかでジャンケンをする。「あそこでグーをだしてればなぁ。」そんなこと言っても今さらどうにもなら 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:東方Project お題:やわらかい動機 必須要素:街灯 制限時間:30分 読者:17 人 文字数:395字 お気に入り:0人
私は魔理沙を殺してしまった。……動機はとてもやわらかい。……なんだ?やわらかいって。まぁ、それはおいといて。魔理沙を殺した動機は「嫉妬」だ。霊夢ばかりかまって 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:東方Project お題:経験のない薔薇 必須要素:ドア 制限時間:30分 読者:10 人 文字数:816字 お気に入り:0人
紅魔館の庭の一角。そこには門番の紅美鈴が育てている花壇がある。 今日も美鈴は休憩時間に水やりをしていた。「おや?」その花壇に見たこともない綺麗な深紅の薔薇が、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:undertale お題:きちんとした火 制限時間:4時間 読者:14 人 文字数:737字 お気に入り:0人
*懲りずにアンテ書く。キャラ崩壊注意*ほとんどChara、Flowey。*地上に出たあとの話*「あ、Chara!危ない」「っと…大丈夫」ボクはモンスターにエンカ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:undertale お題:春の殺し 制限時間:4時間 読者:11 人 文字数:1402字 お気に入り:0人
*FloweyとCharaがとても仲良しです**キャラ崩壊注意**僕→Chara ボク→Flowey*個々のところ、何だかとても暖かい。多分、春なんだ。金色の花 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
背伸び ※未完
作者:匿名さん ジャンル:Fate/Grand Order お題:煙草と喪失 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:636字 お気に入り:0人
「あ、」と、呟いた時にはもう遅かった。気紛れで盗んだ煙草の持ち主が、部屋の扉から顔を出したのだ。火をつけた煙草の先から煙がくゆり、焼け落ちた灰がわずかに手に落ち 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:名探偵コナン(夢) お題:有名な、と彼女は言った 必須要素:ドア 制限時間:30分 読者:15 人 文字数:1707字 お気に入り:0人
数年ぶりにかいた完全に心情吐露のようなものになります。ひどいかんじでごめんなさい!窓から見える夜景は悲しいくらい綺麗だった。遠くに見える水族館の観覧車はきらきら 〈続きを読む〉