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松野おそ松という男


松野おそ松という男は、いつでもそうだった。



常々思う疑問があった。

大人になる、とは果たしてどういう事なのか?

酒が飲める事?
選挙権?税金?

成年向け商品を胸張って買える事?

……どれもピンと来なかった。


子供の頃、大人というものが羨ましかった。

一人でなんでもできる。
勉強もしなくていい。

早く大人になりたいと思った。


いつの間にか、気付けばどうだ?

今の自分は大人だ。と、
果たしてそう言えるのだろうか?

一人でなんでもできる。
勉強もしなくていい。
誰にも、何も言われない。


誰も、何も言ってはくれない。



昔教室の窓の外を、たまに通りすがる大人が羨ましかった。

自由だと、そう思っていた。

自由が羨ましかった。



俺は今、自由だ。


自由が今、自分を縛っている事を知らないで。


自由に縛られる事を自由と呼ぶのなら、


松野おそ松という男は、これからもそうだろう。

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