ジャンル:おそ松さん お題:頭の中の戦争 制限時間:30分 読者:97 人 文字数:1338字 お気に入り:0人

クソアホどもが夢の跡 ※未完



 宴が始まってから早数時間。松野家の居間は屍の積み上がる戦場跡と化していた。
 寝ゲロしながら白目を剥いている男、額から血を流し倒れている男、死んでる男、などなど。死屍累々の中でも一際ややこしいのが茶色く臭気を放つ何かが撒き散らされたダイニングとシンクの中に尻を突っ込んで泡を吹いている男だろう。ていうかこれ全部ボクの兄さんたちだけど。風呂から上がって水でも飲もうと居間の方へ足を戻したトド松は、その惨状を見るや頭を抱えて唸るほかなかった。
 できればこのまま知らん顔して立ち去りたい。お酒とお風呂でポカポカになった身体は早急な睡眠を求めている。しかしながら、トド松は踏みとどまった。この凄惨たる舞台上のどこかに、トド松のスマホがあるはずなのだ。探したくはないが、探さねばなるまい。寝てる間ずっとスマホがそばに無いとか、頭が狂いそう。トド松は立派なスマホ依存者だった。
 状況を整理しよう。風呂に入る前は自分も程よく酔っていたから、最後にスマホを置いた場所は覚えていなかった。ならば、現状から居場所を特定するしかない。まずは現場検証からだ。
(この口からラーメン吐いてるクズそうなバカ……これはおそ松兄さんだ。周囲に散らばる空き缶からして、恐らくは飲み過ぎによる泥酔からの昏睡で寝ゲロ。ほんっと最低だなこの長男は。兄弟じゃなかったら絶対同居とかしてない。むしろ兄弟やめたい)
 見る限り、おそ松の周りに目当てのものはなさそうだ。ゲロの中にも勿論ない。あってたまるか。ラーメンの具じゃねぇんだぞ。
(ゲロ野郎はシロ……さて次は、この額から血を流したダサ緑だ。こいつはまたなんで……ん? このテレビにも血痕が……? そうか、なんか知らんがダサ松兄さんはテレビに頭突きをした挙句にK.O.負けでパンチドランカーってワケね。アホだなぁ。兄弟やめたい。あっ、この死体の下にスマホがあったり……しないか。じゃあダサシコアホ兄さんもシロ……)
 次に目に入ったのはなんの変哲もない死体の男。
(うん。ただの死体だねっ。シロでーす。次っ)
 最も立ち入り難いクソ空間。クソまみれのダイニング。風呂上がりの清らかな身体でここに足を踏み入れるわけにはいかないので遠目に観察する。
(クソといったら闇松兄さんか……もう何やってんだよほんと、掃除する母さんがかわいそうじゃないか。兄弟じゃなかったらもう百回は通報してるよ。はぁー、兄弟やめたーい。てかあの場にスマホがあったとしたらマジで凹むんですけど……無理だよ……無理無理、あそこにはない。絶対ない。……じゃあ、ボクのスマホは一体どこに……)
 ダンッ!
「ぎゃあっ!」
 深夜、トド松以外が起きてるはずのないこの時間に、廊下の方から物音が響いた……。
「え? え? 誰? 何松? ちょっ、もーっ! 驚かさないでよマジでー。てかお前でしょボクのスマホ持ってるのー。さっさと返し――……」
 恐る恐る廊下の方へにじり寄るトド松。廊下に電灯の明かりはない。暗い。何も見えない。中に浮かぶ青白い光以外は……。
 光が見えた途端に息を飲むトド松。その意識はすぐに閉ざされた。光に視線を向けた時、見えたその青白い顔は――……



「十四松兄さんたら、」

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