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ユダの接吻 ※未完

教会の祭壇を守るように置いてある6体の天使の像が嫌いだった。教会に拾われ、教会の神父としてそんなことを云うのはおかしいと思うが、俺はなぜかこの天使像が飾ってあるのを許せなかった。

教会に来る人々はこの天使像を「素晴らしい」「素敵だ」と言っていたが、俺に取ってはその天使像のどこが美しいのかが分からない。
自分でもなぜこの天使像が許せないのか分からない。人間に羽をはやした天使の姿がおかしく思えるのか、それとも天使の存在を認めない存在だったのか。全然分からなかった。

天使像を壊したいと思っていたこともある。しかし、俺を拾ってくれた神父に申し訳ないという気持ちがあり、天使像を壊すことができなかった。

でも「あの日」、その天使像が壊れた。
それも、自分達の本性―「悪魔」の手によって。

その日は、俺を拾ってくれた神父がなくなってすぐの、ミサの日だった。
いつも通りの、神の子の象徴、パンと葡萄酒、そして神にささげる感謝の言葉。
前の神父の代わりに、長男の俺がこのミサの司祭を務めている。

「神の加護のあらんことを、アーメン」
最後の祈りが終わり、参列者が去っていく。

天使像は嫌いだけど、この教会は守りたい。そう思っていた。

異変が起きたのは、全ての参列者が教会からいなくなった時だった。

6体の天使像が、ゆるりと動き出した。
同時に、無機質な石膏でできたいたはずの天使達が、肌も服も全て本物の天使のような質感に変わっていった。
それぞれに武器を構え、俺を狙っている。

「お前だったんだね、『大罪の忌子』」

『大罪の忌子』…?それって一体何だ?

「大罪の忌子は、悪魔の子、それも人間達が『七つの大罪』として忌み嫌う悪魔の君主の子供だよ」

悪魔の君主の子供…?俺たちは、教会に拾われた孤児のはずなのに?普通に生きていたはずなのに?

「るっせぇ!!俺は人間だ!」

「あははー!君も知らなかったなんて面白いねー!あの神父さんも君たち兄弟が悪魔の子供だったのを知らなかったんだよー!残念だよねー!立派な人でありながら悪魔という本性に気が付けなかったなんて!」

神父は、知らずに

怒っていた。許せなかった。決めつける、なんて。

「うるせえええええええええええええええ!」


――――――
気が付いたら、天使達は石膏に戻っていた。
いや、石膏の塊だった、
そして、ステンドグラスに移る俺は、人ではなくなっていた。
赤色の、角。人ならざるもの。

「…ウソだろ」

それが、あの日、自分が、人間じゃないと知った時だった。

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