ジャンル:ツキウタ。【腐】 お題:コーヒーと傘 必須要素:正月 制限時間:4時間 読者:12 人 文字数:2379字 お気に入り:0人
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【腐】無題。【月歌】 ※未完

「……ねぇ、夜ままは、なにがほしい??」
共有ルームで騒々しく始まったカレー祭りで、各々好き放題やっている状況の中、隣に座りながらカレーを食べていた涙がぼそりと聞いてきた。
「ーーえ??ごめんね、なぁに涙??」
態と周りに聞こえない位の声音で話す涙の声に、よく聞き取れなかった夜は、喉を潤す涙に、今度は顔を寄せた。
「、夜は、何をしたい??日頃の恩返しに。」
『まま』ではなく、夜『個人が』望む事はなに??と言い直して、普段表情の乏しい涙が、眼を向けて真剣に聴いてきた。
「う~ん……そうだなぁ。特にないかな。…今こうして皆で居るのが楽しいし――から、かな。」
「…やっぱり、駄目か…。」
「ん??なにかいった??」
「なんでもない。、麦茶汲んでくる。」
夜が立ち上がる前に、夜の分と自分の分のコップを奪いさり、そそくさといい逃げしてお茶を汲みに行ってしまった涙に、不思議そうに首を傾げた。
***
「あ!俺も麦茶頂戴~。」
「、ん。」
タイミングよく、後から駆がかけより、コップを差し出してきた。
「、ねぇ、駆は、葵になにか望を聴いた??」
「望み??あぁ、母の日ね。あぁ、ほら、俺達はーー」
駆の家庭菜園で、何だかんだ皆でカレーを作ったのが、この発端なんだと、涙は手を打った。
「あぁ、そっか。」
「葵さんも、夜さんも、俺達に我儘と言うか、望事って、余りないよね~。」
らしいけどさぁ~と、苦笑いしつつ麦茶をコップに注ぐ駆に、涙は肯定するように頷く。
「でも、なにか出来ないかな。」
「う~ん……そうだなぁ。ーーん!じゃあ、これならどうだろ!?」
「――…。」
***
「――え??『されたい事』??」
「うんうん。」
夜の分の麦茶を置きながら、自分の席へと座り、少し緊張しながら、もう一度たずねた。
「されたいこと……う~ん難しいなぁ。皆良い子だから、俺がされたい事なんて、ほぼないよ。」
ーー流石まま。
思ったが、涙は心の中だけに留めたーー
「親バカか、お前は」
 なのに、横から陽が口を挟んできた。
「こいつらにされたいこと??、起こす前に起きてこい。ーとかじゃねぇ??」
「それは、陽も棚にあげて、人の事いえないからね??」
ー―笑顔が怖い。
顔は笑顔をつくってるのに、眼は笑ってない。
余計な事にくちだししてしまった陽は、ばつが悪そうに口を曲げてしまった。
「あ、……。」
「、なに??なにか思い付いた??」
「うぅん。なんでもない。」
「夜??」
「――なんでもないよ。本当に、気にしないで??やっぱり、思い付かなかっただけだから、ね??」
「、そっか。」
「……。」
涙は、素直に夜の言葉を信じたが、夜のその奥の笑顔に陽は、きにくわ無さそうに、顔を見下ろすように無言で見守った。
***
「……なぁ、お前。」
「ん??あぁ、陽、有難う。そこおいといて良いよ。」
昨日のうちに仕込んでおいた、夜特製のデザートを切り分けながら、陽が片付けてきたお皿を、シンクに置いといてと、手元をはなさずなに、言葉だけをなげる。
「今回のデザートは、葵と一緒に里津花さんに教わって作った、自信さくなんだよ。」
綺麗に出来て、本当に良かった。
鼻歌を歌いそうなくらい愉しげに切り分ける夜の横顔に、
「お前、さっきなにいいかけた??」
と、陽は少し、声のトーンを落として、夜に投げ掛けた。
「……。やだなぁ、なんでもないってば。」
「本当か??」
「……うん。」
幼少の頃からの付き合いで、幼馴染である陽は、夜の観察をしては、なにをのみ込んでいるのかとか、なにを考えているのかとか、言葉を投げ掛けては、夜の気持ちを引き出して、本音を吐き出す。
夜も、陽が本気の時にだす、声音を知っている。
――陽は、涙みたいに、騙せない――とは、解ってるけど、でも。

「『大丈夫』だから。気にしないで??」
「……あっ、そ。」
ーー『じゃあなんもいえねぇな。』
で、片付けられないから、聞いてんだろうが。

『大丈夫。』
夜は、我慢してる時ほど、口癖のように何度も言う。
夜の中で、『大丈夫。』は、無意識の魔法の言葉で、負の感情は『大丈夫』で、片付けてしまう悪い癖だ。

「んで、ままんは、なにされたいんだ??」
「陽怒るよ??」
「あいつらはよくて、俺は駄目なのかよ??」
「同い年の、幼馴染には言われたくない。」
「じゃあ、涙とか、小坊主どもなら、良いのか??」
「もぅ、皆成人しちゃったから、小坊主なんて、言えないねぇ。」
「あぁ??、落ち着きがないうちは、小坊主でいいんじゃね??」
「あはは、直ぐにそんなこといえなくなるよ。」
「言えるうちは、良いんだよ。」
言葉をかわすうちに切り終えた夜に、横で珈琲を入れて飲んでいた陽はもうヒトツノカップを夜に差し出す。
有難うーーと、ひと言言ってから、夜は受け取った。
「……そうだよな。いつの間にか、、あっという間??あいつらも成人しちゃったんだな。」
「、そうだね。」
冷蔵庫から牛乳を取り出し、夜に見える様に紙パックを傾けると、頷き返してきたので、陽はそのまま夜の手元のカップを注ぐ。

「……仕方ないけど、仕事が終わる時間も皆バラバラになっちゃったしね。」

「あぁ、そうだな。稽古場で寝泊まりとか、合わせで何日も顔付き合わせたりしなきゃならないからな。」
……そうか。
「――何日もロケで帰って来れなかったりな。『仕方ない』よな。」
「―……そうだよねぇ。」
違う誰かに、遠くに投げ掛けかけるように呟く夜に、思わず溜め息をこぼしたくなった。
「、夜。『仕方がないから』、大丈夫なのか??」
「ーーえ?」
「どうしようもないから、大丈夫なのか??お前、諦めが良すぎだろ。」
「うぇぇ??お、俺なにも言ってないけど??」

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