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未熟な墓


『ねぇ、最原クン。これは誰のお墓なの?』
胸の中で聞きなれた声が優しく僕に問いかけてくる。
「これは天海クンと……赤松さん、君のお墓だよ」
『そっか。私、死んだんだ』
寂しげに、儚げに。その声は静かに笑った。
『ねぇねぇ最原ちゃん、これは?』
茶化すように、誤魔化すようにその声は問いかけてくる。
「……自分でも分かっているでしょ、王馬クン。これは君のお墓だよ」
『ははっ、嘘がうまいなぁ、最原ちゃんは。オレはまだ死んでないよ?』
「……キミは死んだよ、王馬クン。プレス機に押しつぶされてか毒が回ってかは僕にも分からないけど」
『いやだなぁ、死んだのは百田ちゃんでしょ?こんな悪趣味な死に方はしないよ、オレだって。ねえ?』
胸の中の幽霊は道化の如くそう笑った。
「……ねえ、アンタ何独り言言ってんの。キモいんだけど」
「百田が死んでショックなのはわかるんじゃが……」
「最原クン、大丈夫?……って大丈夫なわけないよね、ごめん」
僕の周りにいた女性陣が心配そうな顔で僕を見つめるので、僕は無理やり笑んで大丈夫だよと告げた。
本当は一ミリも大丈夫じゃないし、大丈夫だとはこれっぽっちも思えない。
未熟な僕は、彼ら彼女らの死をうまく乗り越える事なんか出来なくて、胸の内では彼らを埋葬することなんて出来やしない。常に彼らは墓場から僕を引きずり込もうと、手こまねいて待っているのだ。
「大丈夫ですよ、必ず首謀者のヒントはあるはずです」
希望は前に進むんですから、とロボットは楽観的なのか達観的なのかよく分からない発言をしていて、未熟な僕はそのことを羨ましいと小さく思った。

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