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【風タク】デジャヴ【ガノリン】

そう遠くない、なるかもしれない未来。
と、いったところでそれが一体何百年、何千年後なのか、もしかしたらすぐ近い未来なのか、はたまた別次元の過去なのか分からない。

皮肉たっぷりに嘲笑しながら『今は無き砂漠の地に暮らし灼熱の陽の光に焼かれ吹き荒ぶ凍える疾風に、』……『鍛えられた?』なんだか忘れたけど、ゲルド族の首領であり何度もハイラルを手中に収めんとしていた許せない所も多々あるものの心の何処かで憎み切れない相手の様子がこの頃変だった。
異国の服を風に靡かせ「──またか」と、こっちの姿を見るなりいつもなら眉間に深い谷が出来るってのに。ここ最近は何故だかホッとしているようだった。
皺が寄った大きな褐色の手がぬぅっと伸び、忌々しいっていう割に昔を懐かしむ緑衣の帽子ごと頭を覆う。頭の形に添って撫でる大人の、男の手。身を屈めず、でも片時も目を逸らさずこちらを見下ろしている。
凪いだ金色の瞳の奥。ありもしない幻をみた。原型を留められず留めることも出来ず、ただ其処に在るのは全てを燃え尽くさんばかりの憎悪と光を覆い尽さんばかりのドロドロした粘度の高い執着だった。地の底から響くに相応しい咆哮する様に足が竦み、同時にいつの間にか頬を撫でている褐色の手を掴んだ。
純粋な恐怖。なり果ててしまった”それ”の影が今いる相手の姿とダブる。

「見えたな」

暑さからじゃない嫌な汗がじんわり滲み。口の中はカラカラになって唾も飲み込めない。
今度はこっちが目が逸らせなくなった。ゆっくり瞼を閉じ再び現れた、いうなれば馴染みのある小馬鹿にした目。ようやく息を止めていたのに気付き大きく息をした。胸の前に手を置けば心臓がバックンバックン大きな音をたて体中に勢いよく血を巡らせている。体の震えが、止まらない。

「ならばよい」

自己完結したのか、同じのを見せて満足したのか。戦慄くこっちの手を軽く振り払い踵を返して去ろうとする広い背中に向かって思わず体当たりをしていた。そのまま引っ付いてずり下がってついには尻餅をついた。
どうして、そうしたのかは分からない。だけど、変な話もいいところだけど…。このまま彼を置いて死ねない、と思った。
そもそもなんで死ぬってのが思い浮かんだのかさっぱり分からない。頭の中が混乱に継ぐ混乱で体のいい言い訳が産まれる前に乾いた砂の匂いが鼻を擽った。程なくして異国の服に包まれ抱き抱えられているのをさも他人事のように胸中呟いた。
恐る恐る伸ばした両手。これまたそっと相手の首に半ばしがみ付く形で回すと嘲笑混じりの低い声が耳の中に入り込んでくる。
その言葉が何だったのか思い出せないし思い出さない方がいいんだと。僕は未だ異国の服の中で目を閉じた。

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