ジャンル:メギド72 お題:不屈の医者 制限時間:30分 読者:102 人 文字数:1529字 お気に入り:0人

うそ発見器

※アンドラス追放前 追放裁判 ホラーチック 人を掻っ捌いてるので注意してください

 それは何? ウソ発見器?
 へえ。初めて見たよ。そんな便利なものがあるなんて知らなかった……。
 この『裁判』が終わったら、俺にも貸してくれないかな。
 黙って質問に答えろ、って? 
 それは別に、構わないけれど。俺はウソをつくつもりなんてないよ。なんなら、その書類にあるのと同じことをそっくりそのままもう一度繰り返すかい?
 罪状だってすべて認めてるんだ。メギドをありったけ解剖したよ。あと半月くれたら、もう半ダース増えてたかもね。
 もっと詳細が知りたければ、全部取ってあるよ。聞きたい? そうか……。
 好きにするといい。
 後悔してるかって? 
 もちろん。
 ああ、もっと上手くやればよかったかな……。
 満足はするけれど、俺はかなり上達したよ。今の腕があれば、最初のころのはもっと……そういう話じゃない? 話しても無駄? そうか……。俺はそうは思わないけれど。これが、考え方の違いってやつなんだろうね。残念だな。俺はこればかりはどうも苦手でね。こればかりは……。
 でも、少なくとも、俺とキミの考えが違うということは分かる。最初は分からなかった。でも、たくさんのメギドを解剖していて、分かったんだ。俺は楽しいけど、相手はあんまり楽しくないみたいだ。
 自分が誰かを好きでいても、誰かが好いていてくれるとは限らないだろう。俺が楽しいと思うことをやっても、相手はそうも思ってくれないみたいだね。

 世の中、分からないことで満ちている。だから面白いと思うこともあるけれど、こればかりは(録音は単調な声だ)苦手だ。
(しばらく沈黙が続く)
(アンドラスは興味深そうにウソ発見器をいじりながら、自分自身に他愛ない質問を投げかける)
(一人が席を立つ)
(再びしばらく沈黙が続いた)
 ねえそのウソ発見器っていうやつ、俺にも触らせてくれないかな。どうせこれから俺は追放刑に処せられて、戻ってくることなんてないんだから。最期の思い出にしたいんだよ。貸してみて……。
 大丈夫。扱いは分かってるよ。それに、武器一つ持たない俺をどうにかするのは、裁判所の人間だったら簡単だろう。ずいぶん警戒されてるみたいで……小さなナイフ一つ、持ち込ませてもらえなかった。俺は、自分を解剖したいって言ったのに……。
 この話は良い?
 そうか。苦手なんだね。気が付かなかった。じゃあ、俺が質問してもいいかな。
 キミはリンゴが好きかい?
 へえ、そうなんだ。俺も好きだよ。
 雨の日は憂鬱になる?
 そうか。参考になる意見だ。
 キミは俺を怖がってる?
 あはは、ホントだ、すぐにウソって分かるんだね。これは面白いな……。
 別に、いいじゃないか。そうおびえる必要はないだろう。何なら俺に聞いてみればいい……。キミに害を加える気はないよ。
 ほら、針は触れてないだろう。ウソなんてついていないさ。
……握るほうの針がない?
 おや、先についてる針はどこにいったんだろう? 
 違うよ。ウソはつかない。キミに害を加えるつもりはないよ。分かってもらえると思うけれど、俺はただ知りたいだけなんだ。別に怯えさせようってわけじゃない。
 ほら。メスや解剖の道具はないけど、針が2本あれば、もう両手がいっぱいだ。この機械も少しは興味深いけれど、どうせウソか、そうでないかだ。……。人体はもッと鮮やかだよ。それが目の前にあるのに見ないふりをするなんて……。
(録音にはひどい雑音が混じる)
 いや、違う、俺は知りたいだけなんだ。何も、傷つけて楽しんでるわけじゃない。知りたくて知りたくてたまらないんだ……。

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